これはひどい!みんなの家に届いたダンボール箱のひどい梱包・包装をピックアップ

ダンボールの基礎の基礎

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テレビニュースにはならないけれど、みんなが日々思っている愚痴や発見。

その中にはダンボールに関するつぶやきもありました。

 

https://twitter.com/clarkkofas/status/1110144438301409286?s=20

『相変わらずのAmazonガバガバサイズ梱包。ひどいww』

 

このツイートを見た瞬間、「ああ、わたしの荷物もこういう感じで届く!」と思わず共感しちゃいました。

今回は「他人のふり見て我が振り直せ」ということで、ツイッター上で「ひどい」と言われる梱包・包装を見ながら、どうやったら改善できるのかを考えてみたいと思います。

【目次】
大きすぎるダンボールに小さすぎる商品
ケースはケースでも……
濡れないようにビニールを使っているのはいいのだけど……
厚紙を使ったものの……
ビニール袋だけは×
意外と知らない、『包装』と『梱包』の違い
上手な梱包の仕方
上手な包装の仕方
まとめ

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○大きすぎるダンボールに小さすぎる商品

『相変わらずのAmazonガバガバサイズ梱包。ひどいww』

 

先ほど紹介したAmazonの梱包は、巨大なダンボール箱に小さな商品をぽつんと入れていることが問題ですね。

Amazonの場合は送料込みの値段設定(送料ゼロとなっている)ので、ギャーギャー言われることはないと思いますが、これと同じ梱包をヤフーオークション(送料は購入者持ち)でやったら、間違いなく『悪い』の評価を付けられちゃうと思います。この梱包で送料を1000円以上とられたら「もっと小さい箱に入れればいいじゃないか!」と購入者は怒ってしまうでしょう。

ダンボール箱を送る際はそのサイズによって送料が変わり、1サイズ違っただけで500円以上違ってしまいます。そのため、ダンボール箱に梱包する場合はサイズぴったりにするのが望ましいです。

例えば、今回のAmazonの商品なら、商品をプチプチで包み、水濡れ防止のためにジップロックのような密閉性のあるビニールケースに入れて、薄くて小さいダンボール箱or封筒で送るのがベターだと思います。ゆうパケットやネコポスを利用すれば、送料は200円くらいで済むので購入者さんも納得してくれるでしょう。

○ケースはケースでも……

https://twitter.com/Alpha_Rail/status/677803002879590400?s=20

『ヤフオクで落としたメモリ届いたけど、梱包でクソ笑った』

梱包が雑……というわけではないのですが、「う、うーん……?」となっちゃうのがこちらの包装。商品がティッシュケースの中に入ってやってきたそうです。

ティッシュケースは別に汚いものではないですし、厚紙でできているので、しっかり守られる感はあるのですが、見た目のインパクトで雑な印象を与えてしまいます。

ティッシュケースの箱を利用する場合は、上部のティッシュを取り出す部分を切って、外側を布で貼るなどの工夫をすると、ぐっと「おもてなし感」がでると思います!

○濡れないようにビニールを使っているのはいいのだけど……

https://twitter.com/sikialice/status/783880088592932865?s=20

『仮にも自分が愛していたドールを「燃えないごみ」の袋で梱包して送ってくるのは無神経にも程があると思うんだよなぁ・・・』

商品を梱包するときには、プチプチなどの緩衝材で包むだけではなく、水濡れを防止するためにビニール袋に入れるのがベターです。今回の出品者さんは商品をきちんとビニール袋で包んでいました。しかし、そのビニール袋がゴミ袋だったことで、購入者さんは怒ってしまったようです。

「燃えないゴミの袋は大きいし、家にいっぱいある。使用済みのゴミ袋じゃないんだから包装に使ってもいいよね……?」

このように安易な気持ちで包んでしまうと、思わぬ評価を付けられてしまうかもしれません。

お店のような包装を求められても困る、と思われた方もいると思いますが、ネットショッピングが主流の今、フリマアプリもお店のような凝った包装をされる方が増えたので、出品者に求められる梱包のレベルもグッとあがりました。

トラブルを避けるためにも、梱包に使う資材は家にあるもので間に合わせるのではなく、梱包用に用意したほうがよいでしょう。

100円ショップやホームセンターにいけば、ビニール袋をはじめ、プチプチ、テープなどをそろえることができます。カラフルで可愛らしい緩衝材もいっぱい売っているので、購入者さんがダンボール箱を開けたときにわくわくするような梱包ができると思いますよ!

○厚紙を使ったものの……

https://twitter.com/platina130ys/status/747788508991913984?s=20

『マステ梱包やめてくれがRTされたけど、わたしが購入して送られてきたのが厚紙(コンソメ入ってたっぽい)で包まれてたのは爆笑した、😃😃

厚紙だけどもwwwwww』

商品が配送中に折れ曲がらないように厚紙で補強する、これも模範的な包装の仕方です。しかし、その梱包に使った厚紙がコンソメスープの外箱だったことで、購入者さんに笑われてしまったようです。

「家に厚紙がない!家の中にあるもので代用しなくちゃ!」と思うと、このように商品の外箱などしかないと思うので、日ごろから梱包用にダンボールや緩衝材をとっておくのをお勧めします。

例えば、厚紙は、Amazonで商品を注文したときに送られてくるダンボール箱の下に敷いてある厚紙がグッドです。

お店で購入したもの、ネット通販で送られてきたものは宝の山!「これは使えそうだな~」という緩衝材や厚紙はとっておいて、フリマアプリなどに活用すると良いと思いますよ!

○ビニール袋だけは×

https://twitter.com/sanderjp1991/status/737276609766428672?s=20

『メルカリでガンプラ購入したら、梱包がスーパーの袋でびっくりした。

しっかり怒鳴り散らしました』

 

商品を購入した人はその商品が家に届くのをとても楽しみにしています(ここ重要!)。届いた時にその商品が壊れていなくても、ぺらぺらの包装だとがっかりしてしまうのです。

商品の箱(もともと商品が入っていた箱)があるからそのままビニール袋に入れて送ればいいだろう、と思う人は多いですが、これは絶対NG!

なぜなら、その箱も大事な商品の一部だからです。

『なんでも鑑○団』では鑑定士さんが「うーん、外箱が傷んでなければプラス30万なんですけどねえ」なんて話をしています。

そのくらい、マニアの方には『外箱』も重要なんです。

箱なんてどうでもいいでしょ、という気持ちで商品の箱にそのまま配送用のラベルを貼ってしまう……なんてことは絶対にしてはいけません。ビニール袋にいれても怒られるのですから……。

外箱も入るようなダンボール箱に詰め、緩衝材をしっかり入れて送ってくださいね。

○意外と知らない、『包装』と『梱包』の違い

ところで、この記事を書いていて「包装と梱包ってなにが違うんだろう……?」という素朴な疑問がわいたのですが、皆さんはこの2つの言葉の違い、分かりますか?

実は「梱包」と「包装」には以下のような違いがあったんです。

 

梱包とは……梱包の「梱」という文字には「縛ってまとめる」という意味があります。つまり「梱包」とは物などを縛ってまとめて包むこと。商品や製品を運びやすくしたり、破損を防ぐ目的で、資材や箱などを使って荷物をまとめる作業のことをいいます。

 

包装とは……包装という文字は「包」んで「装」おうということ。物を運ぶために包むというより、受け取った人が嬉しくなるように見栄えを良くする目的で行います。贈り物のラッピングなどが包装にあたります。

つまり、Amazonなどの大手通販サイトから送られてくるものは「梱包」されたものということなんですね。梱包は華やかに包むものではなく、運搬時の衝撃から商品を守ってくれるものという意味。対して包装は、相手を喜ばせるおもてなしの意味が強いようです。

○上手な梱包の仕方

適切な梱包の仕方をまとめてみました。上手な梱包は3点のポイントに注意すると良いですよ!

 

・ジャストサイズのダンボール箱を選ぶ

Amazonから送られてくる商品は雑な梱包、というイメージがすっかり定着してしまいましたが、「運搬時の衝撃から商品を守る」という観点から考えれば、Amazonの梱包はまったく間違っていないとわたしは思います。商品を入れるダンボール箱の下には中敷きの厚紙が入っていますし、商品は動かないようにビニールで厚紙と固定されています。それでも「雑」という印象を与えてしまう理由は、入れている商品に対してダンボール箱が大きすぎるから。大きなダンボール箱に小さな商品がぽつんと入っているので、「雑な仕事をしている」と思われてしまうんです。

Amazonの梱包の場合は、ビニールテープでしっかり中敷きと固定しているため、商品が中で動く心配はありませんが、わたしたち一般人が大きなダンボール箱に小さな商品をポンと入れただけでは、商品がなかで動いてしまい、破損の原因になります。

そのため、商品はジャストサイズのダンボール箱に入れることを心がけましょう。箱に対して品物が小さいとき、隙間ができるときはできるだけ中央に置き、緩衝材で固定するのが重要です。

 

・緩衝材をしっかり詰める

梱包の目的は「運搬時の衝撃から商品を守る」ことなので、ダンボール箱の中で商品が動かないようにすることが重要です。ガラス製品や陶器などの割れ物を詰める場合は、緩衝材でひとつずつ包み、商品と箱の間に隙間がある場合は、そこにさらに緩衝材を詰めます。また、上部と底部に厚紙を入れて衝撃から商品を守るのもおすすめですよ!

 

・テープを使って補強する

 

ダンボール箱は段違いに組めば箱の形になりますが、これでは重いものを入れたときにズボッと底が抜けてしまう可能性があります。商品を詰める箱は、底と開閉部分にしっかりとテープを貼って補強しましょう。その際、一本だけテープを貼る(I貼り)よりも、箱の縦と横に十字型に貼る(十字貼り)のがおすすめです。また、開閉部分をH型に囲むように貼る(H貼り)のも強度があがります。

○上手な包装の仕方

キレイな包装で商品が届けば、購入者さんはきっと嬉しくなるでしょう。

時間に余裕がある場合は、商品をキレイにラッピングしてみてはいかがでしょうか。

以下、上手な包装の仕方をまとめたいと思います。

 

・ななめ包み

 

デパートでよく行われる包装がこちら。商品の入った箱を斜めに置いて、残りの紙をかぶせていくやり方です。箱を回転させながら包み、最後にテープで留めるだけのシンプルなラッピング方法なので、コツを覚えればひょひょいっと包めてしまいますよ!

 

※包装紙のサイズを確認しよう

包む前に包装紙のサイズを確認しましょう。包みたいものを斜めに置いたあと、箱の左下角が紙の端から2~3cm離れるように置きます。そして残りの紙を箱の上にかぶせてみたときにすっかり箱が覆われればグッドです。左右に3~4㎝のゆとりがあれば、問題なく包むことができます。

 

【~包装紙の包み方より~https://allabout.co.jp/gm/gc/457145/?FM=compi_linkitem-2

 

1.包装紙の長い辺が右にくるように置き、箱を斜めに載せます。

 

2.箱の左下角に包装紙をかぶせます。このとき、箱の端から2~3cmのゆとりができるように位置を調節します。

包装紙の包み方!ななめ包み/デパート包みの工程:左の角にかぶせます

左の角にかぶせます

 

3.左側の紙を上に立ち上げるようにし、余る部分を内側に折り込みます。

 

4.箱の縁と包装紙の折り位置がぴったり合うように気をつけながら、左側をかぶせます。

 

5.次に箱を持って上側に回転させながら包装紙を折っていきます。

このとき、箱の縁と包装紙の折る位置が合うように、余っている部分を斜め上に引っ張りながら調節するのがコツです。位置が決まったら、箱で押さえるようにして横のラインを決めます。

 

6.続いて奥側のたるみもきちんと整えてから、箱を向こうへ倒します。

このとき、横のラインが箱よりもはみ出ていないか注意しながら押さえていきます。

 

7.右側も同じようにして余った部分を内側に折り込みながらかぶせます。

 

8.上側も同じようにして折ります。

 

9.最後の合わせ目を内側に折って整え、テープで留めます。

このとき、このように対角線上で合わせるように整えると、赤丸部分を小さく留めるだけで固定でき、とても美しい仕上がりになります。

 

10.表に返してできあがり。

 

この基本の包装の仕方以外にも、「キャラメル包み」や「スクエア包み」、六角形の箱を包む方法などさまざまな方法があります。

簡単なラッピングをするなら、ペーパーナプキンで商品を包み、キレイなリボンで止めるだけでもステキな包装ができますよ!その際、ペーパーナプキンを折り紙の要領で折って、端をカットすることで花の形などに切り口をアレンジすることが可能です。

○まとめ

今まで何気なく「梱包」「包装」と呼んでいましたが、2つの言葉には大きな違いがあると知ってびっくりしました。これからは商品を包むときに「包装」のようなおもてなしの気持ちを持って梱包しようと思ったわたしです。

ツイッターにあげられたひどい梱包・包装例を反面教師にしつつ、商品を受け取った方が思わず笑顔になっちゃうような梱包を目指しましょう!