柄を両手で持って、ぐぐっと思い切り握らないと、1〜2cmしか歯が入らない。
なぜこんなにも、ハサミが進んでいかないのだろう?
疑問に思ってよ~く見てみると、切り口がボール紙+波なみの紙+ボール紙……といった、不思議な三層構造になっていました。
これこそが、ダンボールがダンボールたる所以(ゆえん)だったことを、その時の私が知るよしもありませんでした。
──と、まあ、ダンボールの定義に関しての詳細は、別の記事を参照していただくとして、こちらではその構造に軽く触れつつ、ダンボールが誇る「強度」について、じっくり掘り下げていきましょう!
A4くらいのボール紙(厚紙)を思い浮かべてみてください。
あなたは、そのボール紙をトレー代わりにして、水を入れた紙コップを上に乗せ、運ばなければならないとします。
ボール紙1枚だと、当然ふにゃふにゃで頼りなくて、水入りの紙コップを乗せることなどできませんよね。
仕方なく、ボール紙を10枚ほど重ねて貼り合わせてみます。すると見事、水入りの紙コップを乗せられるほど丈夫になりました。
しかし残念なことに、ボール紙トレーそのものが重たくなってしまいました。
このボール紙をどう加工したら、軽くて丈夫なトレーに変身させられるだろう。考え悩んでいると、頭にひとつのアイディアがひらめきました。
ボール紙の1枚を手に取ったあなたは、端から山→谷→山→谷……と、なるべく細く均一なジグザグになるよう、交互に折っていきます。
そして、それぞれの山折りの頂点に接着剤を塗り、まっさらなボール紙を貼りました。谷折りの頂点も同様にし、こちら側にもボール紙を貼ります。
こうして、ボール紙とボール紙の間に、ジグザグに波打つボール紙をサンドした、1枚の板紙ができあがりました。
すると……頭で思い描いていた通り!
水の入った紙コップが、板紙の上にしっかりと乗ったではありませんか!
しかも軽くて、楽々運べます!
ひらめきに従って少し手を加えただけで、何の変哲もない3枚のボール紙が、軽さと丈夫さを兼ね備えたトレーへと、見事な変身を遂げたのでした。
めでたしめでたし。
────と、少し回りくどい説明になりましたが、途中でみなさんもお気づきのことと思います。
そうです。一連の工作シミュレーションを通じて、ダンボールの仕組みを想像していただいたのです!
キーポイントはもちろん、ボール紙同士の間にサンドしてある紙です。
この紙を、「波なみの紙」「ジグザグに波打つ厚紙」と表現しましたが、じつはちゃんとした名前がついています。
「フルート」です。
このフルートが、天板であるボール紙にかかる重みを分散して、支えてくれているのです。
みなさんは、カラダを「点」で支える敷布団をご存知でしょうか?
なかでも「ムアツ布団」が、一番有名かもしれません。
数多の突起が、上に乗るもの(布団の場合は人体ですが)の重さを分散して、がっちりと支えてくれます。
ダンボールの場合は、フルートの「線」で支える構造になりますが、ムアツ布団と似たような原理ですので、置きかえて考えたら、ちょっとイメージしやすくなるのではないでしょうか。
まだピンとこない方は、実際にダンボールのフチを観察してみてください。
強さの秘密である、頼もしい三層構造をご覧いただけるはずです。
軽くて強いダンボールですが、残念ながら弱点があります。
それは……「水」です。
他のどの紙とも同じように、ダンボールもまた、水に濡れると破れやすくなってしまいます。
ちょっと小難しい話になってしまいますが、紙は繊維同士が絡みあうだけではなく、パルプ内のセルロース分子が水素結合することにより、固まっています。
そこへ水が加わると、結合が切断されてしまい、せっかく整えたセルロース分子が、バラバラになってしまうのです。
たとえ乾いたとしても、一度濡れてしまったダンボールは、分子単位で素材が変質しているため、残念ながら元には戻りません。
いびつなシワが寄り、破れやすくなってしまいます。
そしてもうひとつ、間違えるとダンボールを弱くしてしまう、重要なポイントがあります。
「目方向」です。
ダンボールが「ボール紙+フルート(波なみの紙)+ボール紙」の三層構造でできていることは、もうご理解いただけていると思います。
ダンボールのシートで、フルートの縦線が入っている方向を、「目方向」といいます。
ダンボールはこの目方向に対して、平行にかかる力にとても強い反面、垂直方向からかかる力には、めっぽう弱いのです。
なぜそうなのかは、お近くにあるレシートやメモ用紙をジグザグに折ってみたら、すぐに分かるでしょう。
簡単に潰れる弱い方向と、ぐっと堪える強い方向がありますよね?
この目方向を間違えると、ダンボールの強度が格段に違ってきてしまいます。
よく見かけるダンボール箱の側面は、全て目方向が天井から床に向けて、縦方向に入っていますよね。
たくさん積み重ねてもダンボール箱が潰れないのは、ダンボールの目方向を正しく使っているからなのです。
これらの弱点を理解できたら、ダンボールの扱いかたも変わりそうですね。
ダンボール箱に重たいものを入れなければならない場合、どうしたら底を抜けさせずに済むのでしょうか。
答えは簡単です。
ガムテープを使うのではなく、布テープを使えばいいのです!
それぞれのテープを見比べてみても、強度の違いは一目瞭然。ガムテープはペラペラで、布テープはどっしりと厚みがあり、糸が織り込まれています。
「テープを変えてみても、まだ頼りないよ~!」と不安に思っていらっしゃる方のために、もうひとつの方法をご紹介しましょう。
裏ワザのキーワードは「十・H・王・米」です!
この文字の意味は、じつに単純明快。
ダンボール箱の底に貼るべき、ガムテープの形そのものなのです!
ダンボール箱の底面を閉じる時、ガムテープを一直線に貼るだけの方も多いと思います。
軽いものや一時的に保管する場合なら、それだけでも全く問題はありません。
しかし、重たいものを入れる時はもちろん、宅配便で送る場合や、長期保管する場合は、もう何本かガムテープを足しましょう。
貼り方は、先ほどのキーワードの通り、「十・H・王・米」です。
本数を多く貼れば貼るだけ強度が増しますので、十の字貼りが一番弱く、次にHの字貼り、王の字貼り、米の字貼りが一番強くなります。
キーワードの並び通りの強度ですので、おぼえておいて、必要に応じて使い分けてみてくださいね。
ちなみに、米の字貼りの両端に1本ずつ足す、最強の「1米1貼り」もオススメです!
どの貼り方でも強度は増しますが、リサイクルに出す際には、ガムテープを取り除いてからのほうがベターですので、強度を上げれば上げるほど、処理が面倒になってしまうかもしれません。
くれぐれも、いたずらに貼り過ぎないよう、ご注意くださいね。
その答えは……YESです!
ダンボールの強度を変える要因は、いくつかあります。
ひとつは、バージンパルプの含有率です。
ダンボールが、バージンパルプと古紙パルプ(再生紙)でできていることは、他の記事に詳しく書かれていると思います。
素材として使われる古紙パルプは、何度も再生を繰り返すうちに、どんどん繊維が短くなっていき、どうしても弱くなってしまいます。
そのため、ボール紙のバージンパルプ含有率が高ければ高いほど、丈夫なダンボールができあがるというわけです。
もうひとつの要因は、ダンボール板の厚さです。
ネットショッピングなどでもよく使われているダンボール板は、「Aフルート」、または「A段」、「A/F」と呼ばれるものです。
厚さ約5mm、30センチの幅の中にフルートの波なみが32~36個、と規格で定められています。
引越しに使われるダンボールの多くが、このAフルートです。
厚さ3mmで、Aフルートよりも少し薄く、波なみの密度が高い「Bフルート」も、よく使われます。
軽量な荷物の宅配などで、多く用いられています。
AフルートとBフルートを比較しただけでも、強度の違いを想像できるのではないでしょうか。
もっと強いダンボールも存在します。
AフルートとBフルートを貼りあわせたような、5層構造の強いダンボール板は、「Wフルート」、「AB段」、「W/F」と呼ばれています。
こちらは、より頑丈さを求められる、海外への輸出品用によく使われています。
しかし! 気をつけなければなりません!
パルプ含有率が高いから丈夫、Wフルートだから頑丈──とは、一概に言えないのです!
厚さと材質、それぞれの組み合わせ次第で、強度が大幅に変わってしまいます。
古紙含有率95%のWフルートを使用した場合や、パルプ含有率が高い2mm厚のボール紙を使用した場合などでは、期待していた通りの強度を得られないかもしれません。
できれば、使用目的にあわせたダンボールを実際に手に取り、厚さと材質を確認した上で、ベストな選択をしたいものですね。
これまでは、一般的なダンボールについてご説明しましたが、それらをふまえて、あまり知られていないけれど、トップクラスの強度を誇るダンボールをご紹介しましょう!
とても強いダンボール────それは「硬質ダンボール」や「超強化ダンボール」と呼ばれている代物です。
特に決まった規格はなく、Aフルート2段重ね5層構造の「AA段」、さらに強いAフルート3段重ね7層構造の「AAA段」のダンボールをそう呼んだりもします。
または、ボード紙やフルートの材質そのものの配合を変えてみたり、種類や厚さの組み合わせを工夫したりして強度を高めた、各社オリジナルの製品もあります。
丈夫なだけではなく、本来のダンボールの弱点である水にも強いという特長を持つ製品もあり、なおかつ耐火性能まで備えているものもあったりと、もはや向かうところ敵なしです。
そんな硬質ダンボール・超強化ダンボールたちが、どんな風に利用されているのか、いくつかご紹介しましょう。
・展示会などで使用する展示台や、バックパネル
・顔出しパネル
・削りカスが出にくい猫の爪とぎ
・小型犬用の室内ハウス
・重い紙束である、帳票の保存箱
・子供用の机や椅子
・棚
・避難所で使える組み立て式ベッド
・組み立て式簡易トイレ
・パレット(荷物をまとめて運びやすくするための、大きなお盆のようなもの。物流に用いる荷役台)
以上のように、木製製品の代替として使われていることが多いようです。
木製製品と比べると、軽くてかさばらないのに、同等程度の強度があり、なおかつコストが安いため、ダンボール製のものが選ばれる機会が増えてきています。
なにより、不要になったら簡単に捨てられる(リサイクルに出せる)のが、ダンボール製品の最大の魅力ですね!
今回はダンボールの強度について、なるべく専門用語を省いて、さらりとお伝えしました。
ダンボールの世界は奥が深いので、ライナーやボール紙の規格など、もっと詳しく知りたくなった方は、他の記事を参考に、専門的な知識を深めてみてくださいね。
今回ご紹介したガムテープの貼り方で、ダンボール箱の強度を高めてみたり、実際の生活に役立てていただけたら幸いです。
また、家具などご購入される際には、大手ネットショッピングサイトでも、強化ダンボールを使った製品がいくつも販売されていますので、ぜひダンボール製品も検索してみてください。
おしゃれなものがたくさんありますので、選択肢が広がることうけあいですよ!
The post ぺらぺらのダンボールをもう買わない!丈夫なダンボールを買うための数字の読み方 first appeared on ダンボール職人.
]]>通販でダンボールを買ったのですが、届いて見たらぺらっぺらだったのです。
たしかにダンボールなのですが、めちゃくちゃ薄い……。取っ手穴がついていたので、ペットボトルを24缶入れて運ぼうとしたところ、案の定びりっと破けました。
ホームセンターなどで手で触ったものを購入するなら良いのですが、通販となると、「手触り」で確かめることができません。そこで今回は、『丈夫なダンボール』を間違いなく購入するためのポイントを勉強してみることにしました。
丈夫なダンボール、と聞いて、真っ先に思い浮かぶもの――。私の場合は、スーパーに置いてある飲料水用のダンボール箱でしょうか。流通に使われるダンボール箱は、あちこち移動するので丈夫なダンボール箱が使われるそうです。なんとなくスーパーからもらってきたダンボール箱が『しっかりしていて丈夫!』なので、わたしたちは『これが普通のダンボール』と思ってしまっているのかもしれませんね……!
調べてみたところ、もっとも頑丈なダンボール箱は『海外輸出向けの商品を入れるダンボール箱』に使われることが多いのだとか。
あとで説明しますが、海外輸出向けのダンボール箱は通常のダンボールを2段にしたWフルート(ダブルフルート)という構造なのだそうです。

『丈夫なダンボール箱』と『ぺらぺらのダンボール箱』。これは「良いダンボールを作っている会社」と「粗悪なダンボールを作っている会社」があるというわけではありません。
ぺらぺらのダンボールは、わざとそのように作っているんです。例えば、ギフトボックスに使われている箱。きれいな色紙が貼られていますが、あれを取ると、わたしたちも見慣れたダンボールが姿を現します。そう、わたしたちが『ぺらぺら』と思っているダンボールが出てくるのです。
この世の中が、『分厚くて丈夫なダンボール箱』しかなかったら、ギフトボックスや、パソコンを入れるダンボール箱の中の仕切りなどに使うダンボールがなくなってしまいますよね。
問題は、わたしたちが「目的に合ったダンボール箱」をきちんと見つけられるかどうかです。そして、その答えはとてもシンプル。「ダンボール箱につけられた数字」を読み解くだけで、目的のダンボールかどうかを見分けることができるのです。
以下、ダンボールの構造について詳しくお話していきます。
・ダンボールは三層構造
ダンボールは1枚の紙のように見えますが、その断面を見ると厚紙と厚紙でナミナミの芯を挟んでいることに気づくと思います。
ダンボールは、厚紙2枚とナミナミの芯の3種類の紙を貼り合わせて作ったシートなのです。
1859年、イギリスの紳士が「貴族が着ている服のえり元みたいに、厚紙をナミナミに折ったらどうかな?」と紙をナミナミに折ったことから、「ナミナミの紙は丈夫で、壊れ物を包むのにちょうどいい」ということが分かりました。それから50年後。ナミナミの紙が日本に渡ってきた際、井上貞治郎さんという日本人が、「このナミナミの紙を真ん中に入れて、厚紙で貼り合わせたら丈夫なシートができるのでは?」と考案し、現在のダンボールの形が1909年に出来上がったと言われています。
当時、「しわしわ紙」と言われていたダンボールも、現在は『ダンボール』という名前が定着し、中にいれる厚紙にもしっかりと名前がついています。
表ライナー……三層の厚紙の一番上。『ライナー』というのが厚紙の名前で、表の部分だから表ライナーと呼ばれます。
中しん……2つのライナー(厚紙)の真ん中にはさまっているナミナミの形をした厚紙
裏ライナー……三層の厚紙の一番下。裏のライナー(厚紙)なので裏ライナーと呼びます
そして、この三つが合わさったものをフルート(段)と呼びます。冒頭で『海外輸出用の丈夫なダンボール箱』は『Wフル―ト』だとお伝えしましたよね。フルート(段)を2段重ねて接着したのがWフルートというわけです。
シングルフルート(通常のダンボールシート)よりも、ダブルフルート(ナミナミを挟んでいるシートを2段にしたもの)のほうがより衝撃に強くなります。

・日本で使われている丈夫なダンボールはAフルート
スーパーやドラッグストアなどでもらえる丈夫なダンボール箱。あれは、Aフルートで作られているものがほとんどです。
日本では、Aフルートの厚さで作られるダンボール箱が一般的です。対して、わたしたちが「なんかこのダンボール薄くない……?」と思うダンボールはCフルートと呼ばれるもの。
しかし、わたしたちが『薄い』と感じるCフルートは、実は海外ではスタンダードなダンボールの厚さだったりします。
Cフルートと呼ばれるダンボールは、Aフルートに比べて20%薄くなっています。日本人のわたしたちからすると、『頼りない』と感じてしまいますが、海外では『薄くてかさばらない』『収納に便利』『エコだ!』と評価が高いんです。欧米をはじめ、ほとんどの国ではCフルートのダンボール箱がさまざまな商品の輸送に使われています。
★『ダンボールのフルート』の種類
フルートは、シートの厚さとナミナミの形が30㎝あたりにどのくらい入っているのかによって種類分けされています。
Aフルート……日本でスタンダードなタイプ。シートの厚さは5㎜。30cm内になみ模様が34±2個になるものとされています(前後2個までの誤差はOK)。引っ越し用ダンボール箱や野菜を入れるダンボール箱などに使われています。
Bフルート……Aフルートより薄く、切れ込みや折り込みを入れることができます。厚みは2.5~2.8mm、30cmあたりのなみ模様の数が50±2個になるものとなっています。小さくて重さがないものや内装箱を梱包に使われます。パソコンなどのデリケートな商品の緩衝材に使われることも。
Cフルート……欧米をはじめ世界的にスタンダード。Aフルートよりも20%ほど薄く、ナミナミが細かくなっています。厚さは約3.5~3.8mm、30cm内になみ模様が40±2個になるものが当てはまります。
Wフルート……Wフルートとはダブルのフルートのこと。AフルートとBフルートを貼り合わせたものなので、丈夫で分厚く、重さもあります。AフルートとBフルートを合わせて8mmになるものになります。海外輸出用に重宝されています。
Eフルート……Eフルートはとっても薄く、厚さ1.10~1.15mm、30cm内になみ模様がおよそ95±5個と定められていますが、実際には80程度のものも存在するそうです。ギフト箱などの外装箱に使われることも。
このフルートの種類さえ知っておけば、大体の『ダンボールの厚み』を知ることができます。通販で売っているダンボールを見ると『K180g/S120g/K180gAF』といった数字を見つけることができると思います(『K5AF』と略されてる可能性もあります)。どのフルートが使われているか見るには、この最後の『AF』というところで判断します。Fはフルートの略なので、『AF』というのはAフルートということなんです。『CF』ならCフルート。『WF』ならWフルートと判断することができます。
それでは、最初の数字の『K』や『S』はなにかということを次に説明します。
・ライナーの数字の読み取り方
ライナーとは、中しんを挟んでいる厚紙のことだと説明しましたね。このライナーにも紙質があり、紙の質によって『印刷に向いていない』とか『ざらついているけど安い』とか『紙質が良い!』という判断ができます。
ライナーの紙質の差は、古紙の含有率の差です。もっとも良い紙質はバージンパルプ100パーセントで作られた紙です(現在は製紙の抄造技術が進歩したので、ちょっと古紙を含んでも大丈夫です)。
Kライナー……クラフトライナー (古紙含有率 50%以上)
Cライナー……ジュートライナー(古紙含有率 90%以上)
Dライナー……ジュートライナー(古紙含有率100%)
最も高い紙がなにかお分かりになりましたか? そう、古紙含有率が最も低いKライナーがお高い紙です!『K180g/S120g/K180gAF』の冒頭のKはKライナーを使っているよ、ということなんです。『K180g/S120g/K180gAF』のことを『K5AF』と略す理由は、表ライナーも裏ライナーもKで作っているから。5というのは、㎏ではなく、匁(もんめ)で表した単位です。
いまでは世界共通の重さの表現として使われる『グラム』計りですが、1951年以前は、日本で独自の『重さ』の呼び方をしていました。それが『匁(もんめ)』(=3.75g=5円玉の重さ)です。
4匁(もんめ)=130g/㎡ 、5匁(もんめ)=170~180g/㎡ 、6匁(もんめ)=220g/㎡ 、7匁(もんめ)=280g/㎡ と表していくので、Kライナーの180gはK5と略されるというわけなんです。
そして、真ん中のS、これは中しんのこと。略されているのは、中しんは基本的に115~125g/㎡のものを使うので、このスタンダードな中しんだった場合、表示はしなくていいよ~という暗黙の了解ができたからです。
つまり『K5AF』というのは、Kライナーの180gを表ライナーも裏ライナーも使ってますよ、中しんは標準的なもので、フルートはAフルートですよ、という意味です。
・頑丈な中しんの選び方
中しんは略されていることが多い、と言いましたが、もちろん特殊な中しんを使っている場合は、表示されます。『S~』からはじまる数字を見てみましょう。
中しんには、120g/㎡、160g/㎡、180g/㎡、強化180g/㎡、強化200g/㎡と種類があり、とくに強いのは『強化』とついているものです。
これは特殊な薬剤につけたもののこと。同じ120gでも、薬剤につけた『強化芯』は頑丈です。ただし、頑丈な中しんというのは、ライナーも頑丈にしなければ、中しんの強さに負けてしまうので、バランスを取る必要があります。
ダンボールの数字を知ったわたしたちは無敵!というわけで、楽天に売っているダンボール箱を実際に見てみることに。
実際にダンボールの数字を読み、そのうえでレビュー評価を確認し、「どんなダンボール箱ならみんなが丈夫と感じるのか」を考察してみたいと思います。
『引越しでダンボールを自分で用意することになりました。お店でもらってくると大きさがバラバラになるので、購入しました。ちょっと重いと、横の穴に手を入れて運ぼうとすると破れてしまいます。ちょっと重めのものを入れる場合は、使用しないほうがいいと思います。普通に運ぶには、十分です』
こちらのダンボール箱。評価を見てみると『丈夫でよかった!』という人がほとんどでしたが、中には『重いものには不向き』と書かれている方も。
商品紹介のページには『少し固めのK5を使用』と書かれています。ダンボールの知識がない方にとっては意味不明なこの言葉も、今のわたしたちにはわかりますね!Kライナーの5なので、180gのものが使われているということです。Kライナーはもっとも良い紙質ですが、180gは標準的な厚さなのでめちゃくちゃ分厚いというわけではなさそうです。
さらにスクロールしていくと、『厚さ5㎜』『重さ675g』『材質 K5』『中しん 160g』『フルートAF』と書かれていました。
中しん160gは標準の120gよりも厚め、フルートはAFなので、標準的なダンボール箱のようです。総じて考えてみると、スーパーで手に入れられるダンボール箱の表面がきれいなもの、とイメージすることができます。
スーパーで500ml×24本の飲料水を箱買いすると分かるのですが、取っ手を持って運んでいると破けちゃうんですよね。取っ手を使うことを考えると、この厚みでは不十分なのかもしれません。

レビューは一個もなかったのですが、数字を見ると「これは……!」と思うものが見つかりました。
・ダンボール箱 手持ち穴付きで、持ち運びも楽々!丈夫な文書保存箱-A3タイプ・7箱セット 価格1,814円 (税込)
商品がお高いせいか、レビューは一個もついていませんでしたが、こちらはWフルート。耐久性に優れていることが分かります。
このように、ダンボール箱を購入する際は、「丈夫」という言葉だけではなく、実際にどんなフルートでどんな中しんで、どんなライナーなのかを調べてみるとイメージ通りのものが見つかると思います!
もし、商品ページに書かれていなくても、この数字は絶対にあるので、電話して問い合わせてみてもよいと思いますよ!
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]]>The post 薄い?厚い?ライナー?フルート?ダンボールのグレードとは?! first appeared on ダンボール職人.
]]>『ダンボールが薄かった。グレードが低い粗悪品が届いてがっかりです』
果たして本当にそのダンボールは粗悪品だったのでしょうか。売り手側が「騙してやろう」と思っていたのでしょうか。
今回は、ダンボールのグレードについてまとめてみたいと思います。
ダンボールにグレードはあるのか――。その答えはYESです。
ダンボールは3つの厚紙から作られています。オモテとウラに使われている厚紙、これをライナーと呼び、『表ライナー』『裏ライナー』と呼びます。そして、この2枚の厚紙に挟まれているナミナミの形をした厚紙が『中芯』と呼ばれます。ダンボール箱のグレードはこの表ライナー、裏ライナー、中芯に使われている紙の材質によって決まり、バージンパルプの使用率が高いものほど、グレードが高くなります。ダンボールはリサイクルして使われるので、古紙を含んでいることがほとんど。その古紙の割合が低いものが『グレードの高いダンボール』というわけです。

ライナーにはD、C、Kという種類があります。これが古紙の含有率の差です。
Kライナー>Cライナー>Dライナーの順にグレードがあります。Kライナーは別名、クラフトライナーとも呼ばれ、昔はバージンパルプ100%で作られていました。製紙の抄造技術が進歩したため、現在は古紙を含んでいますが、Kライナーの紙は表面がつるつるしており、きれいに印刷できます(ダンボールの紙は古紙を含めば含むほど、ざらざらになっていきます)。スーパーのレジ横に大量に積まれているダンボール箱たち。皆さんがあれを見て「わあ、グレードの高いダンボール箱だ!」と思うことはほぼないと思いますが、実はあの『みかん』などと表面に印刷されているダンボール箱はKライナーを使ったグレードの高いダンボール箱なんです!
Kライナー……クラフトライナー (古紙含有率 50%以上)
Cライナー……ジュートライナー(古紙含有率 90%以上)
Dライナー……ジュートライナー(古紙含有率100%)
ここまで読んで、「あれ?」と思った方もいるかと思います。「表面に印刷されているダンボール箱なんてよく見かけるけど、グレードが高いなんて思ったことないなあ」と。
実はいま、流通に使われているダンボール箱は『K』ライナーが使われていることが多いです。
一度、頭を空っぽにして、『グレードの高いダンボール箱』をイメージしてみてください。それはどんなダンボール箱ですか?
私がダンボールについて調べるようになる前は、『良いダンボール=厚みのあるダンボール箱』だと思っていました。
ステーキだって、厚みがあればあるほど高いもの。ダンボール箱も厚ければ厚いほど高くて良いものだ、と思っていたんです。皆さんの中にも、「厚みがあってしっかりしているもの=グレードの高いダンボール箱」と思っている方もいるのではないでしょうか。
というわけで、次に『ダンボールの厚み』についてお話します。
ダンボールは2つのライナーと中芯を合わせて『段』になります。この段のことをフルートと呼びます。ダンボールの厚みは会社によってバラバラに作られているのではなく、実はAフルート、Cフルートなど、厚みによって名前が決まっています。
ちょっと見てみましょう!
Aフルート……日本でスタンダードなフルート。シートの厚さは5㎜。30cm内になみ模様が34±2個になるものとされています(前後2個までの誤差はOK)。強度があるので、流通しているさまざまなダンボールに使われています。スーパーでよく見かける厚みです。
Bフルート……Aフルートより薄く、切れ込みや折り込みを入れることができます。小さくて重さがないものや内装箱を梱包するときに役立ちます。厚みは2.5~2.8mm、30cmあたりのなみ模様の数が50±2個になるものとなっています。パソコンの緩衝材にも使われます。
Cフルート……欧米のほか世界のほとんどの国ではこちらが主流となっているフルート。Aフルートよりも20%ほど薄く、ナミナミが細かくなっています。厚さは約3.5~3.8mm、30cm内になみ模様が40±2個になるものが当てはまります。通販で購入した際、「思ったより薄い」と言われやすいのがこのCフルート。
Wフルート……Wフルートとはダブルのフルートのこと。AフルートとBフルートを貼り合わせたものなので、丈夫で分厚く、重さもあります。AフルートとBフルートを合わせて8mmになるものになります。主に海外輸出用に使われます。
Eフルート……Eフルートはとっても薄く、厚さ1.10~1.15mm、30cm内になみ模様がおよそ95±5個と定められています。触った感じは厚紙のようですが、ちゃんと中しんがあります。
この紹介文を見ると、『ダンボールは厚ければ厚いほど良いもの』ではないんだなと気づくと思います。「適材適所」という言葉があるとおり、ダンボールの厚みも、その使用用途によって切れ込みがいれやすい、薄いもののほうがよいということもあるのです。
ダンボールを作る際、オモテとウラのライナーに合わせ、中芯をどのような硬さにするのか製紙工場の方は一生懸命考えています。強化芯といって、特殊な薬剤に漬けることにより、中芯を固くすることもできるのですが、オモテとウラのライナーが薄ければ、うまく降り曲がらず「バキン!」と突き破ってしまう危険性があります。ライナーの表面がぼこぼこになってしまい、うまく印刷できない危険性もあります。
そのため、ダンボール会社の方は薄いダンボールも、試行錯誤をしながら作っているのです。

ですから、『薄いダンボール箱=グレードが低い』『厚いダンボール箱=グレードが高い』というわけではないんですね。
冒頭の話に戻りますが、『厚みのあるダンボール箱が欲しいのに、ぺらぺらのものが来た。グレードの低いダンボール箱を買わされた』というのは間違いというわけです。
わたしたちがしなければいけないことは、ダンボール会社の方が「私たちが売っているダンボール箱はこういうタイプですよ」と提示している情報を正確に読み取り、イメージすること。そのイメージができていれば、「自分が欲しかったダンボール箱」を手に入れられるようになるのです。
さまざまなダンボール箱がありますが、今回はもっとも使用用途が多いであろう『引っ越し用にベストなダンボール箱』を例にダンボール箱の選び方をレクチャーしたいと思います。
ダンボール箱を選ぶ際には、以下のことを確認しましょう。
素材の部分に『K5』というふうに書かれていると思うのですが、これは「Kライナーで5の重さですよ」ということです。紙の厚さは重さ(斤量)で決定します(1平米あたりの重量=g/㎡)。斤量は正式には 【g/㎡】 と表記しますが、日本でダンボールの歴史がはじまった1909年に、日本の重さの基準がgではなく、尺貫法の匁(もんめ)で表されていたため、いまも『もんめ』の数字で呼ぶことが多いのです。1もんめの重さは5円玉の重さです。
4匁(もんめ)=130g/㎡ 、5匁(もんめ)=170~180g/㎡ 、6匁(もんめ)=220g/㎡ 、7匁(もんめ)=280g/㎡
日本では、C5<C6<K5<K6<K7と右にいけばいくほど、強度が強く、価格も高くなります。
K5ライナーがとくにスタンダードなタイプで、壊れやすいものを梱包するのに適しているだけではなく、Kライナーを使用しているので、表面の印刷がキレイに仕上がるという特徴があります。
と呼びます。この中芯は、標準の芯が120gとなっており、120gのものは中芯の表示を省略することになっています。標準の中芯が120gなのに対し、ほかに以下のような種類があります。
160g、180g、180g強化芯、200g強化芯
右に向かうほど、強い中芯になります。
「強化芯」とは、標準のものと重さは同じですが、中芯を薬剤で硬く強化させています。同じ180gでも、強化芯とそうでないものとは硬さに違いがあります。
ダンボールの重さも、どんなダンボールなのかどうかを知る上でのポイントになります。
同じ『120サイズ』のダンボール箱でも、使っているダンボールの厚みによって重さが全然違います。「丈夫なダンボール箱が欲しい」というときには、何社か重さを比較して、より重いものを購入するのも手です。
フルートとは、段のこと。表ライナーと裏ライナーが中しん、この3つの段のことをフルートと呼びます。フルートの厚みと、ナミナミの形が30㎝あたりにどのくらい入っているのかによって種類分けされています。先ほども紹介しましたが、フルートが何かを見るのが最も「どんなダンボールか?」をイメージしやすいです。ライナーや中しんの材質なんて全部覚えきれない!という方は、「厚みのあるフルートはAF」といったようにフルート名を覚えておくのがおすすめです。
それでは、実際に大手通販サイト・楽天でダンボール箱を探してみたいと思います。
まずはどんなサイズのダンボール箱が欲しいのか、イメージします。
ダンボールのサイズとは、3辺合計のサイズのこと。箱の長さ・幅・深さの3つの辺を足した数字がサイズとなります。引っ越しのダンボールは、100サイズ~120サイズが持ち運びやすく、適度に大きいのでおすすめです。
今回は120サイズのダンボール箱を購入したいと思います。
楽天の検索窓に『ダンボール 120サイズ』と入力すると、28,186件もヒットしました。
この中から、ぴったりのダンボール箱を見つけていきます。
【あす楽】 ダンボール 120サイズ 10枚 450×340×330 取手付き ダンボール 段ボール No251 中新強化 A3梱包用 引越し 引っ越し ダンボール箱 段ボール箱 送料無料 宅配 収納【soko】【NO251】価格 2,310円 (税込)
こちらのダンボールをチェックしてみましょう。
レビュー評価は★4.49でした。
『スーパーセール中であっても、とても迅速な発送でした。150ちょいの主婦が持ちやすい大きさです。
中身にもよりますが、荷物を入れた状態で運び出しや収納や積み重ねたりするのに主婦の手で無理無く動かしやすギリギリの大きさかと…。これ以上大きければ荷物がしっかり入ると男手を頼ならねば…と。
大きさOK!数が足りなければリピです。ダンボールも野菜のみかん箱などと違い。作りがとてもしっかりとし強度もかなり感じました。何より取っ手が有るのが1番!』
『引越しの際に購入させていただきました。しっかりとした段ボールで安くていいです!ありがとうございました』
レビューを見ると、「しっかりしたダンボール」とのこと。
ダンボールの素材のページを見ると、以下のように書かれていました。
| 商品情報 | |
| 外寸(mm) 幅×奥行き×高さ | 450×340×330 |
| 内寸(mm) | 440×330×312 |
| 宅配サイズ | 120サイズ |
| 厚さ | 5mm |
| 重さ | 675g |
| 材質 | K5 |
| 中芯 | 160g |
| フルート | A/F |
| 製造 | 日本製(京都) |
| 数量 | 10枚 |
厚さ5㎜、Aフルート。ということは、丈夫なダンボールということ。重さも675gとしっかりしていますし、K5のライナーで作られているので表面もつるつるです!
このように、レビューだけを頼りにするのではなく、商品情報から「このダンボールはどんなものなのかな?」とイメージできるようになると、自分の本当に欲しいダンボールを購入することができますよ!

「丈夫だと聞いていたのに、ぺらぺら!グレードが低い粗悪品だ!」と思う前に、商品情報をチェックする癖をつけましょう。
逆に、レビューがなくて不安な時でも、商品情報の欄に、『外寸・内寸』『厚さ』『重さ』『材質』『中芯』『フルート』『製造国』『数量』がしっかり明記されている業者さんは安心です。
もし、商品情報が明記されていなかったとしても、問い合わせをすれば教えてもらえると思うので、「このダンボールが欲しいけれど厚みがどんなものか心配……」という方は、メールで問い合わせてみてくださいね!皆さんが安心して通販で買い物ができますように!
The post 薄い?厚い?ライナー?フルート?ダンボールのグレードとは?! first appeared on ダンボール職人.
]]>The post 30キロのダンベルをダンボールでどうやって送る⁉厚手のダンボール箱の探し方 first appeared on ダンボール職人.
]]>ある日、父に言われた私。父は65歳にして運動に目覚めたらしく、私の家に転がっているダンベルを送って来いと言い出したのです。
ダンベル自体は何年も使っていないものなのであげるのはかまわないのですが、ダンベルは2つで30キロ……。
家にある薄手のダンボール箱で送るのは底が抜けそうで怖いと思った私は、厚手のダンボール箱を探すことにしました。この記事は私が厚手のダンボール箱をゲットするまでの道を書いたものです。厚手のダンボール箱をお探しの方の参考になれば幸いです!
厚手のダンボール箱をゲットするべく、近所のお店を回ってみることに。スーパー、ドラッグストア、家電量販店の順に回ってみました。
スーパー……
レジを通り過ぎたところにダンボール箱が山積みになっていました。清涼飲料水の箱やみかんの入った箱を手に取ってみたところ、『よくあるダンボール箱』という感じ。薄くはないのですが、重いダンベルを入れるにはちょっと心配です。
スーパーのダンボール箱は『ご自由にお持ち帰りください』と書いてあることが多く、ダンボール箱を持ち帰りやすいのですが、生鮮食品が入っていた箱なども入っているので、中に入れるものによっては注意が必要だと思います。例えば洋服を入れたい場合。ダンボール箱に野菜の水分がついている場合もありますし、万が一虫が入っていた場合は大変です。スーパーでダンボール箱をもらう場合には、中に入れるものは『洗えるもの』にしておいたほうが良いかと思います。
ドラッグストア……
ドラッグストアには大きなダンボール箱が多かった印象です。犬用のトイレシートをいれていた箱やおむつの箱など、「大物をいれるのによさそう」というダンボール箱が見つかりました。ダンボールは、通販をした時に送られてきたりしますが、なかなか120サイズを超えるダンボール箱は送られてこないので、今後、大きなダンボール箱が欲しくなったときはドラッグストアだなと思いました。ドラッグストアにある商品は衛生的なものを入れている場合が多いので、ダンボールもきれいでしたよ!
家電量販店……
家電量販店はダンボールが見えるところに置いていないので、店員さんに勇気を出して聞かなければなりませんでした。「ダンボールが欲しいのですが……!」と聞くと、「昨日、回収してもらったばかりなので、ほとんどないんですよ~」と店員さん。
家電量販店では特定の曜日に業者さんが回収に来ているらしく、曜日によってはダンボール箱が全然ないのだそうです。ダンボール箱が欲しい場合は事前に電話をかけて、何曜日に取りに行くのがベストなのか教えてもらえばよかった……と思いました。
家電量販店を見渡してみると、電子レンジや加湿器などが並んでおり、「この箱だったら緩衝材も一緒にもらえば重いものも運べたかもなあ」なんて思いました。家電量販店のダンボール箱はほとんどが家電製品のものなので、丈夫で安全に商品を運べるダンボールが揃っている印象です。
ダンボール箱をもらうことを諦めた私は、ダンボール箱を購入することに決めました。
お店からもらってくる場合、ダンボール箱の大きさや厚みを指定することはできませんが、購入するのならイメージにぴったりなダンボール箱が見つかりそうです!
早速、大手通販サイト・楽天で『ダンボール箱』を検索すると4万件以上のダンボール箱が検索結果に出てきました。
通販で購入する場合、膨大な商品が出てくるので、その中からイメージにぴったりのダンボール箱を見つけることが大切です。
ダンボール会社の方も、素人の私のような購入者が商品を見つけやすいように、商品にタグをつけてくれているので、迷った時には『ダンボール』だけで検索するのではなく、インターネットの検索窓のように『ダンボール ○○』とさらに条件を入れてみると良いですよ!
例えば、『ダンボール 80サイズ』とサイズ感を入れてみたり、『ダンボール 丈夫』と入れてみたり、『ダンボール 厚手』とダイレクトに入れてみると、そのタグがつけられたダンボール箱が出てきます。
私が今回狙っているのは厚手のダンボール箱だったので、『厚手 ダンボール箱』で検索。すると、こんなダンボール箱が出てきました。

『重梱包や海外引っ越し、海外宅配に
宅配100サイズ 厚手 ダブルダンボール 7W ばら売り 重梱包 海外発送』
340円(送料900円)
レビュー評価平均★5
『海外に荷物を送る際には、乱暴に扱われることも多いので、丈夫なダブルダンボールは重宝します。今回も10kg弱のものを入れて送りましたが、先方から、”I received … today safe and sound. Thank you for the very, very thoughtful package. “との御礼をいただきました』
『海外発送用に厚めのダンボールを探しておりましたが、ばら売りしてくれる業者はあまりいないのでとても助かりました。
発送もとても早く、ダンボール自体も普通のものよりしっかりしていて文句なしです。追加注文してしまいました』
このダンボール箱の商品説明を見てみると、こちらのダンボール箱は『厚みのあるダブル』で作られていると書かれていました。
ダンボールには厚みのあるダブルと普通の厚さのシングルと、大きく2つの生地があるとのこと。シングルは軽くて薄いので、強度がないと思われがちだけれど、国内の宅配や引っ越しには十分な強度があるのだそう。ダブルはとても頑丈な梱包におすすめで、海外引っ越しや国際宅配などに使われるのだそうです。
サイズ(内寸):430mm×310mm×210mm(h)
底面の大きさ:430mm×310mm
素材:K5Wダブル
生地の厚さ:約7mm
1枚の重さ:約700g
商品説明欄に書いてあったこの『K5W ダブル』の文字。これが『厚手のダンボール箱』の証拠なのかも……??
素材に書かれていた『K5W』の文字。これはこの会社だけのものなのかと思いきや、ほかのダンボール箱の素材の欄にも『K5AF』とか『K5CF』などの文字を見つけました。
この『ダンボールの厚み/素材』はダンボール業界で誰もが使っている言葉なのだそう。
その読み解き方は以下のようになっていました。
ダンボールの素材の表し方は、『表ライナー・中芯・裏ライナー・ダンボールの厚み』となっています。
ダンボール箱を横から見ると、ナミナミになっている厚紙をオモテとウラの厚紙が挟んでいるようになっています。このオモテの紙が表ライナー、ウラの紙が裏ライナー、そしてナミナミの厚紙を中芯と呼びます。そしてダンボールの厚みのことはフルートと呼びます。
『K5W』というのは、本当は『表と裏のライナーをK5という素材で作っていますよ。中芯は標準サイズの120gなので省略しますね。厚みはWフルートで作っているので、本当はWFと表記しなくちゃいけないのですが、これも省略しますね』という意味が込められているのだそう。
『書かなくても分かることは省略してもいい』というのがダンボール業界のなかで暗黙の了解となっているみたいです。まるで女子高生の略語のようですね!

話を戻して、『K5』という言葉に戻りましょう。これは、Kという紙質のライナーで重さが5のものだということです。
ライナーの紙質には以下の種類があります。
Kライナー……クラフトライナー (古紙含有率 50%以上)
Cライナー……ジュートライナー(古紙含有率 90%以上)
Dライナー……ジュートライナー(古紙含有率100%)
日本ではダンボール箱は95%以上がリサイクルされます。そして、また新たなダンボール箱に生まれ変わります。
Kライナーというのは、もともとはバージンパルプ100%で作られており、もっとも高級な紙でした。今では製紙の抄造技術が進歩したので古紙を含んでいますが、いまでも表面の印刷に最適なグレードの高い紙となっています。反対にDライナーは古紙含有率100%ですから、表面はざらざらしています。そのかわり、安いので、今でも用途に応じてKライナーが使われたり、Dライナーが使われたりするのだそう。
Kの後ろについた『5』という文字は紙の重さを表したもの。
重さは厚みに直結します。厚ければ厚いほど紙が硬くなり、重くなるのです。
ですから、より厚手のダンボール箱が欲しい場合は、この重さが重いものを選んだほうがよいということになります。
斤量は正式には 【g/㎡】 と表記しますが、日本でダンボールの歴史がはじまった1909年に、日本の重さの基準がgではなく、尺貫法の匁(もんめ)で表されていたため、いまももんめの数字で呼びます。1もんめの重さは5円玉の重さです。
4匁(もんめ)=130g/㎡ 、5匁(もんめ)=170~180g/㎡ 、6匁(もんめ)=220g/㎡ 、7匁(もんめ)=280g/㎡
現在はC5<C6<K5<K6<K7といったライナーが使われています。右にいけばいくほど、強度が強く、価格も高くなるそうです。
C5……古紙含有率90%。洋服などの軽いものの梱包用のダンボールのほか、ダンボール内の仕切りやパットにも利用されます。
C6……C5より強度が強くなるものの、最近は需要が減っているため、K5で代用されることが多いです。
K5……よく使われるのがこのK5ライナー。壊れやすいものを梱包するのに適しているだけではなく、Kライナーなので、表面の印刷がキレイに仕上がります。
K6……強度を必要とするダンボール箱に使われます。荷物を積み上げたときに、天面が潰れにくいので、ミカン箱以外の特殊な形のダンボール箱に適しています。
K7……海外輸出向けや重量のあるものに使用されます。
中芯の素材は省略されることが多いのですが、それは中芯に使用する紙が通常115~125g/㎡のものを使うため。
その斤量のものの場合は、省略されちゃうのです。
とはいえ、中芯の重さには以下の種類があります。
120g/㎡、160g/㎡、180g/㎡、強化180g/㎡、強化200g/㎡
「強化」というのは、同じ重さですが、特殊な薬剤で硬くしたものを指します。
厚手のダンボール箱には、その耐久力を高めるために強化芯が使われることも多いです。
中芯だけを強くしても、紙が弱い場合は折れてしまったり、突き出てしまったり、ぼこぼこしてしまうので、製紙会社の方も慎重に中芯の素材を選んでいます。そのため、強化芯200gが使われていたら、厚みのあるダンボール箱なんだなと想像できますね!
フルートはダンボール箱の厚みなので、厚手のダンボール箱が欲しい場合は、まずこのフルートを参考にしましょう!
~日本でよく使われるフルート~
Aフルート……日本でスタンダードなフルート。シートの厚さは5㎜。30cm内になみ模様が34±2個になるものとされています(前後2個までの誤差はOK)。強度があるので、流通しているさまざまなダンボールに使われています。スーパーでよく見かける厚みです。
Bフルート……Aフルートより薄く、切れ込みや折り込みを入れることができます。小さくて重さがないものや内装箱を梱包するときに役立ちます。厚みは2.5~2.8mm、30cmあたりのなみ模様の数が50±2個になるものとなっています。パソコンの緩衝材にも使われます。
Cフルート……欧米のほか世界のほとんどの国ではこちらが主流となっているフルート。Aフルートよりも20%ほど薄く、ナミナミが細かくなっています。厚さは約3.5~3.8mm、30cm内になみ模様が40±2個になるものが当てはまります。通販で購入した際、「思ったより薄い」と言われやすいのがこのCフルート。
Wフルート……Wフルートとはダブルのフルートのこと。AフルートとBフルートを貼り合わせたものなので、丈夫で分厚く、重さもあります。AフルートとBフルートを合わせて8mmになるものになります。主に海外輸出用に使われます。
Eフルート……Eフルートはとっても薄く、厚さ1.10~1.15mm、30cm内になみ模様がおよそ95±5個と定められています。触った感じは厚紙のようですが、ちゃんと中しんがあります。
日本ではAフルートが主流なので、スーパーで山積みされているダンボール箱はほとんどがAフルートのダンボール箱です。一般的な厚みはAフルート、と覚えておくと、通販で「Cフル―ト」と書いてあった時に「普通のダンボール箱より20%薄いのか」とイメージしやすいと思いますよ!
また、WフルートはAフルートとBフルートを貼り合わせたものなので、厚みもぐっと増すことが分かりますね!海外輸出用というのも納得です。

無事、ダンベルを運ぶ用のダンボール箱を購入することができました!
早速Wフルートのダンボール箱に入れて送ると、数日後に「良いダンボール箱だなあ。お母さんが気に入ってた」とダンベルの感想そっちのけのメールが届きました。
皆さんも、「これは頑丈なダンボール箱で送りたい!」というときには、ダンボール箱の素材をたしかめたり、『海外輸出用』と書かれたダンボール箱を購入してみてくださいね!
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