近ごろはエコの観点から、ダンボールでできた大型の子供向けの製品がたくさん出てきていますね。
主たる商品は、ダンボールハウスです。
しかしダンボールハウスで遊ぶ年齢は、だいたい3歳から6歳くらいまでという、比較的短い期間しかありません。
もっと小さいうちから、ダンボール製品(できればダンボールハウス)と関わらせたい! 家に置きたい! という方のために、今回は月齢・年齢別におすすめのダンボールハウスをご紹介していきます。
本コラムは「子供用ダンボールハウス」のコラムですが、ちょっと強引に
・四方を壁に囲まれているダンボール製品も「ダンボールハウス」である
……とみなして、お話を進めていきます。
子育ての参考になりそうな体験談を交えつつご紹介いたしますので、どうぞ最後までおつきあいくださいませ。
そして気に入ったものがあれば、ぜひお家にお迎えしてみてくださいね。
【家に置ける子供用ダンボールハウス ~新生児(0~5ヶ月)編】
生まれてくる赤ちゃんのために、ベビーベッドを用意しなきゃ……とお考えの方、ちょっと待ってください!
ベビーベッドって、本当に必要でしょうか?
ベビーベッドの大きさは、120cm×70cmの敷布団に対応したレギュラーサイズと、90cm×60cmの敷布団に対応したミニサイズの2種類が主です。
高さもありますので、想像しているより場所をとり、かなりの圧迫感があります。
ドラマに出てくるような、広く整然としたお家にお住まいなら、それでも問題ないでしょう。
しかし私の友人のほとんどは、
「子供がある程度大きくなるまで、結婚当初から住んでいる賃貸でお金を貯めて、家を買う際の頭金に充てる。ちょっと狭いけど我慢……」
という人が大多数でした。
私自身も、子供が生まれた当初は、キッチン2畳に6畳の洋室が2部屋という、2Kのアパートに住んでいました。
6畳の寝室にお布団2組を敷いたら、ベビーベッドを置けるようなスペースなどありません……!
そんな場合におすすめなのが、ダンボール製の「ゆりかご」です。
こちら↓
外寸は、幅67cm × 奥行き107cm ×高さ52cm。
ミニサイズのベビーベッドくらいです。
「だったらダンボールなんかじゃなくて、ミニサイズのベビーベッドを家に置いた方がいいんじゃないの?」
とお思いかもしれませんが、ダンボールならではのメリットをご覧になった上で、ご検討ください。
ダンボール製のゆりかごには、
・軽い
・組み立て、分解が簡単
・ゆらゆらできる
・不要になったら簡単に捨てられる
といったメリットがあります。
軽くて組み立て分解が簡単だと、里帰り先で使って自宅に戻ったり、その逆だったりが、かなり楽になります。
ゆらゆらできるという点も、実は地味~に効いてきます。
新生児への2時間おきの授乳で、万年寝不足状態に陥るお母さんが、なんだか良く分からない状態で泣いている赤ちゃんを、寝ぼけまなこで片手間にあやすことができるのです!
そしてベビーベッドが必要なくなった時、いちいちネジを外したりして粗大ゴミに出すのではなく、パッとたたんで紐で縛って、資源ゴミまたは可燃ゴミの日にポイッ! と出すことができて、楽ちんです。
ちょっと魅力的ではありませんか?
ちなみにこちらのダンボール製ゆりかご、Amazonでは送料込みで7999円となっていましたが、定価は5390円(税込、送料別)です。
短期間しか使わないベビーベッドに、そんなお金をかけたくない! という方は、手作りがおすすめです。
こちらのブログに、とても機能的で良い作品が載っていました。
作り方も写真付きで丁寧に説明されていますので、ぜひご参考になさってください。
・手作りベビーベッド/ベビーボックス
[/vc_column_text]
This is custom heading element
生後半年くらいになると、首もだいたい据わり、寝返りで移動したりするようになってきます。
もう少し経つと腰が据わり始め、遊びのレパートリーも増えるでしょう。
そこで出てくるのが、「お座りしてたらいきなり倒れる問題」!
この頃の子供は、頭でっかちなフォルムをしています。
重たい頭をまだまだ未完成なボディが支えきれなくなるのでしょう。
突然ゆら~っと傾いたと思ったら、後頭部から床にゴツン!
「ぴぎゃ~~~~~~‼︎」
なんて事件が、日常茶飯事です。
そこで活躍するのが、飲料用2ℓペットボトル製ダンボールハウス!
作り方はとても簡単です。
中身の入った2ℓペットのダンボールを複数個用意し、子供を囲うように置くだけ!
たったそれだけで、問題解決です。
子供の正面のダンボール箱は、倒して置いておけば、テーブル代わりにもなります。
四方を囲まれた安全空間、エコなダンボールのお家を、子供もきっと気に入ってくれることでしょう。
なお、ダンボール箱の角に後頭部を打ちつけないか心配な場合、バスタオルや薄い座布団などで養生しておくといいでしょう。
余裕のある方は、私の考案した「2ℓペットダンボールカバー」を作ってみてください。
簡単に作れて長く使えますので、おすすめです。
《2ℓペットダンボール箱カバー》
☆用意するもの☆
・キルティング布
・チャコペン(なければマーカーでもOK)
・長めの定規(なければダンボールの切れ端でもOK)
・布テープ
・裁ちばさみ
・大きいホチキス↓
(参考商品)2WAYガンタッカー (替100本入) 巨大 ホチキス ステープル ステープラー 打ち込み 書類とじ https://www.amazon.co.jp/dp/B084MT4T1F/ref=cm_sw_r_cp_api_i_7oxCEb177GF12
☆作り方☆
①まずは型取り。
キルティング布の裏側、真ん中に、2ℓペットダンボール箱を置き、チャコペンで底を一周なぞって、底面の寸法をとる。
ここが後の天板部分となる。
②そのままダンボール箱を倒し、またチャコペンで一周なぞって、側面の寸法をとる。
再び箱を起こし、底面を先ほどとっておいた寸法に合わせる。
今度は反対側に倒し、またチャコペンでぐるり。
③箱を起こして、まだ寸法をとっていない面を、②と同じようにしていく。
これで原寸大の展開図の完成。
④縫いしろの作成。
定規とチャコペンを使って、図のように、展開図より少し大きめに縫いしろ部分を書いていく。
箱に被せた後、底面となる部分は、①でとった寸法と同じ大きさに。
⑤裁断する。
⑥縫いしろをそれぞれをホチキスでとめていく。
⑦ほつれ防止のため、縫い合わせた部分に、布テープを貼る。
裏側なので、見栄えが悪くても気にしなくて大丈夫!
⑧ひっくり返して、ダンボール箱に被せる。
⑨底の部分は、面積の狭い方を下に、広い方を上にして、ホチキスでとめる。
⑩完成!
なかなか一人の時間を取れないお母さんのために、今回は大きなホチキスを使う方法をご紹介しましたが、余裕のある方は針と糸、またはミシンで製作してもいいと思います。
また、安全性を高めたい場合、⑨の袋状になったカバーの底(後の天板部分)に、いらないタオルやメラミンスポンジ等を入れてもいいかもしれません。
カバーを装着することによって、生活感やみすぼらしさが消えてくれます。
さらに、子供がダンボールのふちで指を切ってしまうリスクが減ります。
中の飲料を飲みたい場合や、新しいダンボール箱に取り替えたい場合は、底面のホチキスをはずすだけでOK。
ぜひぜひ、お試しください!
【家に置ける子供用ダンボールハウス ~乳幼児(1歳~2歳)編】
いよいよ、つかまり立ちからあんよ、そして地獄のイヤイヤ期を迎えます。
つかまり立ち期頃から手先が器用になるため、いろいろな細かい遊びもできるようになります。
何にでも興味を抱くこの時期は、危険がいっぱいで片時も目を離せません。
そして意外にも力が強いので、動かせないだろうと思っていた重いものを倒して、手や足をはさんでしまう……なんていう事故もしばしば起こります。
「だいぶ成長したし、ぼちぼち既製品のダンボールハウスを与えてもいいかな?」と思うかもしれませんが、まだ早いです。
なぜならば、シンプルにダンボールハウスの遊び方を理解できていないから!
せっかく買って組み立てても、ドア等のもろい部分を力任せに破いてしまったり、ドーンと体当たりして潰してしまったりという可能性が高いです。
だったらどんなダンボールハウスで遊ばせればいいのでしょう。
それは────先ほどご紹介した、2ℓペットダンボール箱です。
つかまり立ちの時期は、ダンボール箱に体重をかけて立ちますので、まだ中身を入れておいた方がいいでしょう。
歩けるようになったら、もう空のダンボール箱で大丈夫です。
複数個用意し、子供の周りをぐるっと囲うように置いてあげて、
「はい、◯◯ちゃんのお家!」
と言ってあげるだけで、子供は大喜びします。
中にたくさんのカラーボールを入れてあげれば、即席ボールプールにもなります。
他にも、ダンボール箱をジグザグに置いて、「迷路」に見立ててみたり、ミニカーを走らせる「道」にしてあげたりしても、楽しく遊んでくれます。
この時期の子供は、「模倣」から学びますので、まずは親がテンションを精一杯上げて、
「こうやるんだよ~!」
と、ものすごく楽しそうに手本を見せてあげると良いです。
すると子供は、夢中になって一人遊びを始めます。
親が簡単な家事をしたり、後追いしがちな子供に気付かれずに、そっとトイレに行く程度の時間を捻出できるので、おすすめですよ!
ある程度遊んで子供が飽きたら、ダンボール箱を部屋の隅に片付ければOKです。
ただし、中身の入った2ℓペットダンボール箱を積み重ねて置いておくのは大変危険ですので、ご注意ください。
【家に置ける子供用ダンボールハウス ~幼児(3歳~未就学児)編】
お待たせいたしました。
いよいよちゃんとした本物の既製品のダンボールハウスの出番です!
野生動物さながらに、本能の赴くまま行動し、自己中心的だった子供も、3歳にもなると、おぼろげながら自己と他者の違い、ルール、モラルを理解しはじめます。
親御さんや周りの大人の、日々のたゆまぬ努力と指導の成果ですね……!
話が逸れましたが、この年齢こそ、子供にダンボールハウスを与えるベストタイミングです。
「さて、どれを買おうかな~?」
と、ネットショッピングサイトで「ダンボールハウス」と探してみると、わんさかヒットします。
ずらりと並ぶダンボールハウスから、家にお迎えする逸品を選ぶのは、なかなか骨の折れる作業です。
商品の詳細をチェックしたり、レビューを見比べたり、さらにサクラレビューを見極めて考察したり……。
過程を想像するだけで、げんなりしてしまいますよね。
そこでおすすめなのが、punny公式サイトで取り扱っている「ユニコーンハウス」です。
美観、丈夫さ、使い勝手の良さ、全てを追求して作ったこだわりのダンボールハウスですので、ぜひ一度、ユニコーンハウスの製品ページをご覧になってみてください。
punnyのダンボールハウス商品ページをみる
【家に置ける子供用ダンボールハウス ~児童(小学生~)編】
「子供が小学生になったら、もうダンボールハウスなんかじゃ喜んでくれないよね」
とお思いの方は、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。
それは大きな誤解です!
プライバシーを意識しはじめるこの時期だからこそ、ダンボールハウスが必要なのです!
子供にプライバシーなんて……と鼻で笑う前に、ご自分の幼少期を思い出してみてください。
親の目の届かない所でこっそり食べるお菓子って、格別に美味しく感じませんでしたか?
お友達に手紙を書いている時、親に覗かれて、嫌な気持ちになった経験はありませんか?
一人になりたくて、押入れに入ってみたり、カーテンにくるまったりしてみたことはありませんか?
思い当たる節がぽつぽつ出てくるはずです。
プライバシーに目覚めた子供は、自分の部屋が欲しいと考えます。
しかし親としては、小学校低学年くらいの子供に自分の部屋を持たせるには、まだちょっと早い感じがしますよね。
両者の折衷案となるのが、ダンボールハウスです。
子供の身長も伸びてきて、ダンボールハウスがちょっと狭いように思えるかもしれませんが、調べたところ小学2年生の平均身長は、
・男の子……122.5cm
・女の子……121.5cm
と書かれていました。
まだどうにか、punnyで販売しているユニコーンハウスに収まります。
成長のひとつの目安として、ダンボールハウスがきゅうくつになったら、自分の部屋を与えるか、はたまた今より大きめのダンボールハウスを手作りするかを検討してみるといいかもしれません。