欲しいダンボールを手に入れるコツ!ダンボールのサイズを検索するときに知っておきたいこと

ダンボールの基礎の基礎

こちらのコラムで『通販のコツは、ダンボール+欲しいサイズ名を入れることですよ!』と何度も書いてきました。

でも、そのサイズ名が分からないんです!!という方もいらっしゃるかもしれません。

100サイズ、120サイズ……などダンボールならではの呼び方もありますし、「ミカン箱タイプじゃなくて、あの……差し込む形のものはなんていうのかしら?」とダンボールの形で悩んでしまう人もいるかと思います。

そこで今回は欲しいダンボールになるべくイメージの近いダンボールを手に入れるために知っておくと得することをまとめてみました!

【目次】
イメージ通りのダンボールを見つけるには
①ダンボールの種類を知る
②ダンボールの強度を知る
③ダンボールのサイズを知る
さいごに

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○イメージ通りのダンボールを見つけるには

イメージ通りのダンボール箱を通販でゲットするには、大きく分けて3つのコツがあります。

 

①ダンボールの種類を知ること

ダンボールにはミカン箱タイプの箱以外にもいろいろな形状の箱があります。

 

  • ダンボールの強度を知ること

通販初心者の方にありがちなのが、「丈夫なダンボールです」と紹介文に書かれていたのに、実際に届いてみたらぺらぺらだった、というもの。ダンボールの厚みというのは実は1種類ではありません。梱包するものに合わせて、厚みや材質の異なるダンボール箱から最適なものを選ぶ必要があります。

 

  • ダンボールのサイズを知ること

ダンボールの購入でもっとも頭を悩ませるのがサイズ選び。商品にぴったりなサイズのダンボールを見つけるポイントを知りましょう。

○①ダンボールの種類を知る

ダンボールにはさまざまな種類があります。イメージがつかめていれば、通販で購入する際に便利なので覚えておきましょう!

 

・ダンボールA式

皆さんご存知の『みかん箱』タイプのダンボール箱です。梱包テープさえあればすぐに組み立てることができ、また畳むこともできるので重宝されています。

 

・ダンボールタトウ式

商品を風呂敷のように包むのがタトウ式です。薄いので、「メール便用」として使われることが多いのだとか。商品のサイズが薄ければ、配送コストを抑えることが可能です。本・CD・DVDなどを送るのにぴったりです。

 

・簡易B式タイプ

2枚の板ダンボールを組み合わせたもので、ふたも底も差し込み式になっています。ふたが全体を覆うようになっているので、折り曲げてテープで留めるか、ホチキスで留めるようになっています。強度が弱いので重さのない贈答品に用いられます。

 

・差し込み型(キャラメル箱形式)

サイドが糊付けされており、天面と底面の組立てのみで組み立てられます。ただし、底が抜けやすいので、テープで補強してあげたほうが安全です。見た目が良いので贈答用に向いています。

○②ダンボールの強度を知る

ダンボールの強度を知るためには、ダンボールの構造を知る必要があります。ダンボールを真横から見てみると厚紙2つがナミナミのボール紙を挟んでいるのが分かると思います。

この2枚の厚紙(オモテに使われるのが表ライナー、ウラに使われるのが裏ライナーといいます)とナミナミのボール紙(中しんといいます)がどんなものでできているかによって強度ががらりと変わるんです。

・ライナーの種類

 

ライナーを呼び表すときは『K5』というふうな呼び方をします。これはKという紙質のライナーで重さが5のものですよーということです。

ライナーの紙質にはD、C、Kの種類があり、これは古紙の含有率の差となっています。Kライナーがもっとも古紙含有率が低く、別名クラフトライナーとも呼ばれます。むかしは、バージンパルプ100%で作られていましたが、現在は製紙の抄造技術が進歩したので古紙を含んでいます。このKライナーは新しい紙を使っている分、価格は高いですが、表面に印刷するのに向いています。

逆にDライナーは古紙含有率が100%のものです。Kライナーとは反対に、表面がざらついているので印刷には不向きです。しかし、古紙を使っているので安いという特徴があります。

 

Kライナー……クラフトライナー (古紙含有率 50%以上)

Cライナー……ジュートライナー(古紙含有率 90%以上)

Dライナー……ジュートライナー(古紙含有率100%)

 

次に重さのほうを見て行きましょう。紙の厚さは重さ(斤量)で決定します(1平米あたりの重量=g/㎡)。

厚ければ厚いほど紙が硬くなり、重くなります。とはいえ、重ければ重いほど良いものというわけではありません。ギフトボックスの箱の仕切りが厚すぎたら見た目が悪いですし、パソコンの緩衝材は薄いダンボール箱で仕切ってもらったほうが扱いやすいですよね。このように、用途に合わせていろんな重さのダンボールシートが使い分けられているのです。

斤量は正式には 【g/㎡】 と表記しますが、日本でダンボールの歴史がはじまった1909年に、日本の重さの基準がgではなく、尺貫法の匁(もんめ)で表されていたため、いまももんめの数字で呼ぶことが多いのです。1もんめの重さは5円玉の重さです。

 

4匁(もんめ)=130g/㎡ 、5匁(もんめ)=170~180g/㎡ 、6匁(もんめ)=220g/㎡ 、7匁(もんめ)=280g/㎡

 

このもんめで表した数字と紙質を合わせ、K180(Kライナーの180g/㎡)はK5と略されるのです。

C5<C6<K5<K6<K7と右にいけばいくほど、強度が強く、価格も高くなります。

以下、それぞれのライナーの特徴をまとめてみました。

 

C5……古紙含有率90%。洋服などの軽いものの梱包用のダンボールのほか、ダンボール内の仕切りやパットにも利用されます。

C6……C5より強度が強くなるものの、最近は需要が減っているため、K5で代用されることが多いです。

K5……よく使われるのがこのK5ライナー。壊れやすいものを梱包するのに適しているだけではなく、Kライナーなので、表面の印刷がキレイに仕上がります。

K6……強度を必要とするダンボール箱に使われます。荷物を積み上げたときに、天面が潰れにくいので、ミカン箱以外の特殊な形のダンボール箱に適しています。

K7……海外輸出向けや重量のあるものに使用されます。

 

・中しんの種類

 

ナミナミの形のボール紙である中しんに使用する板紙は、スタンダードな紙が決まっています。通常、斤量は115~125g/㎡のものを使うので、その斤量のものが使われる場合は、ダンボール全体の素材表示名から名前を省略されたりします。たとえば『K5AF』とは、一見裏ライナーの数字も中しんの数字も入っていませんが、「『K5』のライナーを表裏に使っています、中しんは標準サイズの120です」という情報が入っているというわけです(AFの意味はあとで紹介します)。

中しんに使う紙の特徴は、印刷しない分、ライナーで使う紙よりも落ちた品質を使う点です。

ナミの形に加工するため、紙が上等のモノよりも折り曲げやすくて、接着性のよいものが好まれるのです。

中しんの重さは以下の種類があります。

 

120g/㎡、160g/㎡、180g/㎡、強化180g/㎡、強化200g/㎡

 

「強化」というのは、同じ重さですが、特殊な薬剤で硬くしたもののことを指します。

強度はもちろんあがりますが、先ほど説明したように中しんは『折り曲げやすくなければならない』ので、薄いライナーの中に強化芯を使ってしまうと「バキン!」と突き破ってしまう危険性があります。

また、ライナーの表面がぼこぼこになってしまい、うまく印刷できない危険性もあります。

そのため、ダンボール会社の方は「このライナーの中になら強化芯をいれてもよさそうかな?」と試行錯誤しながら入れています。

 

・フルートの種類

 

さいごにフルートです。このフルートはライナーや中しんの材質よりも強度に直結するので全部覚えきれない!という方は、「厚みのあるフルートはAF」といったようにフルート名を覚えておくとよいと思いますよ。

フルートとは、段のことを指します。ダンボールを横から見ると、表ライナーと裏ライナーが中しんを挟んでいます。この3つの段のことをフルートと呼ぶのです。ナミナミの形が30㎝あたりにどのくらい入っているのかによって種類分けされます。

 

~主なフルート名~

 

Aフルート……日本でスタンダードなフルート。シートの厚さは5㎜。30cm内になみ模様が34±2個になるものとされています(前後2個までの誤差はOK)。強度があるので、流通しているさまざまなダンボールに使われています。スーパーでよく見かける厚みです。

 

Bフルート……Aフルートより薄く、切れ込みや折り込みを入れることができます。小さくて重さがないものや内装箱を梱包するときに役立ちます。厚みは2.5~2.8mm、30cmあたりのなみ模様の数が50±2個になるものとなっています。パソコンの緩衝材にも使われます。

 

Cフルート……欧米のほか世界のほとんどの国ではこちらが主流となっているフルート。Aフルートよりも20%ほど薄く、ナミナミが細かくなっています。厚さは約3.5~3.8mm、30cm内になみ模様が40±2個になるものが当てはまります。通販で購入した際、「思ったより薄い」と言われやすいのがこのCフルート。

 

Wフルート……Wフルートとはダブルのフルートのこと。AフルートとBフルートを貼り合わせたものなので、丈夫で分厚く、重さもあります。AフルートとBフルートを合わせて8mmになるものになります。主に海外輸出用に使われます。

 

Eフルート……Eフルートはとっても薄く、厚さ1.10~1.15mm、30cm内になみ模様がおよそ95±5個と定められています。触った感じは厚紙のようですが、ちゃんと中しんがあります。

 

このフルートの部分はライナーや中しんのように省略されることがないので、「このダンボールは厚みがあるかな?」と通販ページの素材名を確認してみましょう。『K5AF』と書かれていたら、それはAF、つまりAフルートで作られているということです(フルートはFと略されます)。

CFなら薄くて軽量。AFならスタンダード。WFなら海外発送用のがっちりしたもの。など、ざっくりとダンボールの厚みのイメージがつかめると買い物が楽になりますよ!

○③ダンボールのサイズを知る

ダンボールのサイズは『長さ』+『巾』+『高さ』の3辺の合計で決まります。ぴったりのサイズ感のものを選ぶコツは外寸がぴったりのものではなく、内寸に数ミリの余裕があるものを選ぶことです。

よく検索されるダンボールのサイズをまとめてみました!

 

・60サイズのダンボール箱

宅急便で送る際、もっともコンパクトなサイズ感がこちら

CDなら20枚。VHSビデオテープなら8本入る大きさです。ちょっとした贈り物を送る際におすすめのサイズ感です。

 

・80サイズのダンボール箱

A4サイズの紙がぴったり入る大きさです

A4サイズの雑誌のほか、衣類や書類を入れるのにおすすめです。

 

・100サイズのダンボール箱

2Lのペットボトルが6本入る大きさです。引っ越しの荷物を入れる際によく使われる大きさです。しかし、いっぱい入るからといって重たい本をぽんぽん入れていると大変なことに……!?

 

・120サイズのダンボール箱

A3サイズの雑誌・書類が入ります。Yシャツを2枚並べて収納も可能です。かなり大きなダンボール箱なので重いものを収納するのは注意が必要です。

○さいごに

ダンボール箱を通販で購入する際は、まず入れたいもののサイズを測りましょう。透明な箱に入れていると仮定して、3辺の合計がざっくりと何サイズに該当しているのかメモします。

そして、楽天やAmazonなどの通販サイトで『ダンボール 80』などで検索しましょう。

商品がたくさんでてきたら、そこからどんなタイプのダンボール箱が欲しいのか絞っていきます。

特殊な形のものが欲しい場合は『ダンボール A4 タトウ』など形で絞っても良いと思います。

商品ページの厚み・材質の部分を見て、さいごに強度が自分の求めるものか確認して購入!これでイメージ通りのダンボール箱が買えるはずです。

さらに特殊なダンボール箱が欲しいと思う方は、以下の名前で検索してみても良いと思いますよ!

 

・撥水加工

ダンボールの表裏のライナーに水を弾く加工を施しているもの

冷蔵庫などの湿気のある環境でも強度が落ちるのを防ぐ効果がある

 

・耐水加工

撥水加工よりも「水」が原因で強度が落ちるのを防いでくれる。

冷凍・冷蔵発送のほか、輸送中に箱の水濡れが心配な商品に用いられる。

 

・防水加工

発泡スチロール並みの防水加工をほこるダンボール。組み立ててから中に水を入れると水がこぼれない。

 

せっかく購入するのですから、自分が欲しい、ぴったりのダンボール箱を見つけましょう!