絶対に必要な防災グッズはトイレと水!?これだけは用意してほしいもの、あると便利なものをご紹介

防災用ダンボール

皆さんは災害に備えて防災グッズを置いていますか?

私は東日本大震災に遭ったのですが、当時は防災グッズなどなにも用意していなかったので、地震の日の夜は真っ暗な部屋の中で呆然……という感じでした。

水は使えない。電気もつかない。冷蔵庫のなかの食べ物はだめになっていく……。

翌日、祖母が朝から何時間も並び、ドラッグストアでパンを買ってきたのを思い出します。

そう、緊急時用に防災グッズを用意しているか、していないかでは避難生活の困難さがまるで違うのです。

今回は災害に備えるにはどんなものを揃えたらいいのかをまとめてみたいと思います。

【目次】
これだけはそろえて!基本の防災グッズ
これだけは用意しておきたい――飲料水
水と合わせて用意したいもの――簡易トイレ
プラスアルファであると便利な防災グッズ

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〇これだけはそろえて!基本の防災グッズ

災害発生から支援物資が被災者に届くまでの日数をまとめてみました。

 

東日本大震災(2011年)……地震発生から約3日後

熊本地震(2016年)……約3日後(道路の分断や自治体の混乱により、3日たっても支援物資が届かない場所もありました)

大阪北部地震(2018年)……約3日後。上下水道管の破裂によって断水が続きました。

 

このことから、最低でも3日間生き抜くための防災グッズが必要ということがわかります。3日が過ぎても、電気・ガス・水道は使えない恐れが高いので、水は多めにもっておいたほうがよいでしょう。

最低限そろえたい防災グッズは以下の8種類です。

(★をつけたものは絶対に必要なものです)

 

・飲料水★

・食料

・照明器具

・情報収集ツール

・簡易トイレ★

・貴重品

・医薬品

・衛生用品

〇これだけは用意しておきたい――飲料水

なにはなくともこれだけは用意してほしいのが『水』です。人は食べ物を口にしなくても水さえあれば一か月も生き抜くことができますが、水をまったく口にしなければとたんに具合が悪くなります。

体内の水分が2%失われると、のどの渇きを感じます。このときに水分をとらなければ、運動能力が低下しはじめます。3%失われると、強いのどの渇き、ぼんやり、食欲不振などの症状がおこります。4~5%失われれば、疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれます。そのまま水分をとらず、10%以上になると、死にいたることも……。

また、避難生活は『エコノミー症候群』との戦いでもあります。

エコノミー症候群とは、長時間足を動かさずに同じ姿勢でいたときに、足の深部にある静脈に血のカタマリができてしまい、この血のカタマリがはがれて血流にのり、肺の血管を閉塞してしまうことを指します。

これと水になんの関係が……?と思われるかもしれませんが、この血のカタマリは、水分をとらないことと深く関係しているのです。

被災地では、水が飲める環境にありながらも、トイレに行きたくないという理由で水分をとるのを我慢してしまう被災者の方が後を絶ちません。そのため、エコノミー症候群になり、死んでしまう方もいるのです。

避難生活では『水』と『トイレ』だけは我慢せずに利用できる状態にしておく。これが健康状態を保つために非常に重要となります。

 

【なぜ被災者はトイレを我慢するの?】

被災地ではみんなが避難所に集まります。みんなが自分用の簡易トイレを持っていればよいのですが、多くの人は防災グッズをなにももっていません。そのため、避難所のトイレに長蛇の列ができます。避難所のトイレはあっという間に飛び散った尿でびしょびしょになり、ひどい臭いを放ちます。最悪の場合は、便がつまったり、はみだしてしまうことも……。

それだけではなく、避難所のトイレは段差もあり、暗いのでお年寄りや子供にとっては非常に使いにくいものです。

どうでしょうか。この話を聞いただけで「おえっ……」となりませんか?

被災地のトイレはこのように劣悪な環境なので、みんなトイレをできるだけ我慢したいと思うようになるのです。しかし、水分を我慢するということ、トイレを我慢することは、『死』や『病気』につながる危険な行為です。

〇水と合わせて用意したいもの――簡易トイレ

水を飲めばおしっこが出る――。このことから、『水』を用意するときには必ず簡易トイレを用意するようにしましょう。

簡易トイレといっても、ピンとこない方もいるかもしれません。

簡易トイレとは、小さめの便座のあるトイレで、中にビニール袋を入れ、用を足したらそのうえから凝固剤を振りかけて固めます。そしてビニール袋の口をしばり、可燃ごみに出します。

災害用の簡易トイレの凝固剤は、消臭効果・防菌効果があるものもあり、用を足した瞬間にイヤな臭いを封じ込めてしまう優秀なものもあります。災害生活では『便の臭い』というのも大きな問題です。

トイレが使えないからと、ビニール袋に用を足した場合、必ずこの臭い問題にぶつかります。

時間をおいた便というのは非常に悪臭で、部屋中が便の臭いに包まれてしまうほど強力なのです。

そのため、簡易トイレを用意したら、かならず凝固剤を多めに用意しておきましょう。

おすすめの凝固剤は以下の効果のあるものです。

 

・防菌効果のあるもの

災害時には病気にかかりやすくなっています。ちょっと具合が悪いな……と思うことも重大な病気の予兆になりかねません。たとえば、下痢や腹痛の症状はたいしたことのないように思えますが、体力の低下している災害時には治りにくくなります。そのまま症状が進むと、腎不全や脳浮腫による意識障害やけいれんを引き起こすこともあるので注意が必要です。

このような病気のリスクをぐっと減らすことができるのが防菌効果のある凝固剤です。防菌効果のある凝固剤は、腸菌や黄色ブドウ球菌に感染するリスクをぐっと減らすことができます。

 

・防臭効果のあるもの

私たちの現在の生活はとても衛生的です。大便をすれば、すぐに水で下水道に流すのでイヤな臭いを嗅ぐことはほとんどないでしょう。しかし、時間の経った大便は恐ろしいほど臭います。防臭効果のない凝固剤に大便をして放置すれば、部屋中にイヤな臭いが充満するでしょう。

数時間のおでかけの際、小便をする用に使う凝固剤なら固まりさえすればよいと思いますが、避難所などの人の多いところで簡易トイレを使用する場合はしっかりと防臭効果のあるものにしましょう。

 

・丈夫なポリ袋

 

薄すぎるポリ袋を使うと、最悪の場合、やぶける可能性もあります。そんなことになったら大変なので厚手で黒いポリ袋を用意しましょう。

 

この3点をクリアしている凝固剤+ポリ袋が『たすけくん』という簡易トイレについています。『たすけくん』とは浜松市、磐田市の各自治会や県立高校の災害備品として購入されている簡易トイレで、ダンボール製の組み立て式です。

組み立てる前は、高さ310㎜、幅280㎜、奥行き400㎜の長方形の箱になっており、持ち運びやすいように取っ手がついています。重さも女性が片手で持てる重さとなっています。大きすぎないので車に常に積んでおくのも良いと思います。便器の形のままだと保管する際に気を使いますが、こちらはダンボールの長方形の箱になっており、『たすけくん』と書いてあるので、外から見たときに不快な気持ちになりません。

組み立てれば、200㎏もの重さに耐えるので、お父さんでも安心して使えますし、丈夫なので家族で何度も使うことができます。

価格は6回分の消耗品(処理用袋、消臭凝固剤)がついて2,160円。

避難所などの人の目があるところでトイレをする場合に備えて、目隠し用のコートも売られています。すっぽりかぶれば、外からは簡易トイレが見えなくなるので、安心して用を足すことができそうです(目隠し用コートは2,000円となっています)。

 

先ほどもご紹介しましたが、『たすけくん』には消耗品だけのキットも売られています(処理用ポリ袋×10袋、消臭凝固剤×10袋、ポケットティッシュ10個で1,000円)。

〇プラスアルファであると便利な防災グッズ

必要最低限のものではないけれど、あればとっても便利。そんな防災グッズを以下、まとめてみました。

 

・落下物から頭を守ってくれる――ヘルメット

 

https://item.rakuten.co.jp/pro-bousai/g001/?iasid=07rpp_10095___e6-k6q0aj8s-2n-5b187fe1-2c8b-4063-a874-70e02accb701

防災ヘルメット(白)

価格 2,200円

レビュー平均評価★4.59

『こちらで家族分の防災セットを購入しましたので一緒に防災ヘルメットも注文しました。今までは防災道具など一切買い揃えた事がなく呑気に構えてましたが今回の大阪の地震と南海トラフが不安になり値段は張るけど命に変えられないので思いきって購入しましたがこれで何とか乗り越えられそうな気になりました。一番の願いはこちらを使用しなくても安心して過ごせる事ですね(^_^;)』

 

『最近天災が多いので、旦那の分と2つ購入しました。

職場で支給されたものより軽くていいです。別のお店でヘッドライトも購入して装着しましたが、形状が卵形なので、ヘッドライトのゴムが短くて、装着するとライトが正面にこないです。

ポリカーボネート製品で、耐用年数が3年で、装着体(紐など)は一年での交換と説明書に書いてあります。買い換えるものなんだなぁと初めて知りました。

使う機会がないことが一番ですが、定期的に買い替えて、備えたいです』

 

・手袋型のシャンプーシート。被災生活で髪を洗いたいときに――ウエット手袋

https://item.rakuten.co.jp/ricoro/ak-4560416000026/

水のいらない泡なしシャンプー

価格 306円

レビュー平均評価★3.25

『5日間入院することになったので2袋購入しました。便利な商品だと思います。入院へのストレスが軽減されますね』

 

・声を張り上げずに救助が呼べる――ホイッスル

https://item.rakuten.co.jp/bousaisos/10000083/

【送料無料】緊急用ホイッスル IDカード付「防災 災害 地震 笛 小学生 子供 大声 助け 被災 呼び出し」

価格 480円

レビュー平均評価★4.20

『大声を出すより、遥かに遠くまで聞こえました。防犯は勿論、自分の居場所を知らせるのに最適だと感じました。笛自体は軽く、キーホルダーとしても邪魔になりません。万が一に備え、IDカードも笛に付帯できるのでありがたいです。また、送料が無料なのも嬉しいです』

 

・甘いものでほっと一息―――防災用サクマドロップス

https://item.rakuten.co.jp/bousaikan/424015/

サクマドロップス防災用プラボトル(サクマ製菓 5年保存 非常食 飴 キャンディー)

価格 432円

レビュー平均評価★4.66

『飴って食べないのに災害時用に毎回買い換えるのが面倒で購入しました。

五年も持つなら余分な出費もないし高いですけど買い換えを頻繁にすること考えれば安いのかなって思いました』

 

『お盆に関東に仕事に行くことになったので、カンパンと飴くらいは非常食とは別にリュックに入れておけば少しの間でも非常食が持ち出せない状況でも口に入れられる物があればいいかなと思いました。缶に入ってるイメージのサクマドロップスですが、ガムのプラ容器入りもカラカラ音がしなくていいかも。ボトルに書かれている「慌てずに、まずは落ち着いて、深呼吸」まさに必要な事態が起きてしまったら見てもらいたい一言です』

 

・コップやお皿に早変わりする折り紙――非常用食器折り紙

https://item.rakuten.co.jp/loupe-studio/atc-05018/

防犯 防災グッズ 非常用食器折り紙 非常時 コップ メモ 長皿 エコ 繰り返し使える

価格 129円

レビュー平均評価★4.59

『非常用に場所もとらず保管できるコップがあればと思っていたので、この商品はぴったりでした』

 

・水も歯磨き粉もなくても歯が磨ける歯ブラシ――ローリーブラッシュ

https://item.rakuten.co.jp/ideapocket/10007858/

定形外郵便・送料無料 ローリーブラッシュ 6個入り×1パック

価格 590円

レビュー平均評価★3.28

『歯ブラシ特集のテレビ番組で「歯ブラシ嫌いのあなたへ。イタリアで1億個以上売れている磨きたい時に磨ける歯ブラシ」と紹介されていたので興味本意で購入しました。テレビでは参考価格\630でしたので、こちらはお安く買えました。材質はポリマー(エチレン/アクリル酸)となっていますが、ゴムみたいです。噛んだり舌で転がしたりと、感触が癖になります。成分のセイヨウハッカエキス&スペアミント油の味がして爽やかです。歯ブラシで磨いたほど歯垢が取れた感は無いですが、使用前と比べると、歯の表面がツルツルします。洗って何回も使える物だと思って購入しましたが、使い捨てというところが、歯磨きガムに比べると高いと感じます。外出時等、歯ブラシが使えない時に気軽に歯磨きするには良いでしょう』

 

『口の中の隅々まで、掃除してくれる気がします。私の場合、ガムの代わりに。

舌の上も、奥歯の周りも、すっきりします。要望は、もう少し、お安いと嬉しい』

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