地震、津波、豪雨――。大規模な自然災害が起こったとき、私たちの身にどんなことが起こるのでしょうか。
今回は、災害ごとにどんなことが起こるのかシミュレーションしたいと思います。
【目次】
地震
津波
火山噴火
大雨・台風
避難情報をしっかりと聞こう
災害のために備える
緊急用簡易トイレを用意しよう
〇地震
地震の場合、建物の倒壊、火災、土砂崩れ、液状化現象が考えられます。津波を誘発することもあります。
関東大震災のときは、炎を巻き込んだ竜巻状の空気の渦が発生しました。
この猛烈な炎と風が、激しい火災を引き起こしたといわれています。
また、阪神・淡路大震災のときも大規模な火災が発生しています。
このときは、道路が壊れ、あちこちで道路が通れなくなりました。
東日本大震災では、震源地から遠く離れた大阪でも高層ビルの上層階が揺れました。
東京湾岸地域では、液状化現象も起こっています。
~地震が起こった場合、どんなことが起こるのか~
・ビルや家が壊れる
大きな地震では、古いビルや家屋が崩れます。
実際に生き埋めになった方もいますし、ビルの窓ガラスが落下してきて怪我している方もいます。
・電話がつながらない
通信設備の被災や、安否確認のために大勢の方が通話をすることで、電話やインターネットがつながりにくくなります。
・道路が通れない
道路が壊れたり、歩行者や自動車が集中することで大渋滞が起こります。
また、土砂崩れによって道路が寸断することも考えられます。
・電車が動けない
線路が寸断されたり、線路が安全なのか確認するために時間がかかったりすることで、電車が動かなくなります。
・電気・ガス・水道が使えない
大規模な地震が起こると、停電や都市ガスの停止、断水などが起こります。
復旧するまで3日以上かかることも。
〇津波
地震によって引き起こされる津波は、町全体を飲み込むほど巨大なものです。
皆さんが知っている海の波とはまったく違います。
バスや電車、船も皆流されます。
また、津波は一度だけではなく、何度も襲来するという特徴があります。
第1波で無事だったとしても、後から来た第2波、第3波の波が高く、流されてしまう方もいます。
第1波が引いたからといって、家に戻ってしまって亡くなった方もいます。
いったん波が引いたからと言っても、警報が解除されるまでは絶対に戻ってはいけません。
・津波が起こった場合、するべきこと
地震を体で感じなくても、「津波警報」を耳にしたらすぐに可能な限り高い場所へ避難しましょう。
海水浴をしていた場合は、「津波注意報」でも避難が必要です。
津波警報・注意報が解除されるまでは避難を継続することが大切です。
もう終わったと自己判断して家に戻った時に、次の波が来ることも考えられます。
津波の到達予告時刻に波が来なかったとしても、後からくる可能性もあるので安易な自己判断は禁物です。
もしものときのためのことを考え、ふだんの生活から、津波危険場所や津波避難ビルを示す津波標識に注意を向けましょう。
〇火山噴火
日本は世界でも有数の火山国。
111の活火山があります。
火山が噴火した場合、大きな噴石や火砕流、融雪型火山泥流が発生します。
火山が噴火した場合、避難までの時間猶予はほとんどありません。
火山が起こりそうな場所に住んでいる方は、噴火警報をしっかりと聞いておく必要があります。
まずは火山防災マップを確認し、噴火警報レベルを参考に危険な場所を確認します。
そして、避難場所や避難経路を事前にチェックしておきます。
もし、地元の市町村から避難指示があった場合は従いましょう。
・恐ろしい火山灰から身を守るために
火山灰とは、噴火の際に溶岩が粉々に溶けたもの。小さな石粒の集まりなので、とても小さいのですが、固くてとげとげしています。
もし、火山噴火地域にいる場合は、防塵マスクで火山灰を吸い込まないように注意します。
火山灰は空気と一緒に肺の奥へと入っていきます。
息が苦しくなり、胸が締め付けられます。
また、火山灰が目にはいるとごろごろとした感じがしたり、目がかゆくなります。
火山灰で目の表面に傷ができる恐れもあるので、火山灰が目に入ってしまった場合は絶対にこすらずに水で流しましょう。
また、火山灰は皮膚に触れると炎症がおこるので、長袖長ズボンを着用しましょう。
火山灰が降ると見通しが悪くなり、道路は滑りやすくなります。
車で運転する際は注意が必要です。
【噴火警戒レベル】(引用元・気象庁HP
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm)
噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。
国全体の活動火山対策の総合的な推進に関する基本的な指針等を定めた『活動火山対策特別措置法』に基づき、各火山の地元の都道府県及び市町村は、火山防災協議会(都道府県、市町村、気象台、砂防部局、自衛隊、警察、消防、火山専門家等で構成)を設置し、平常時から噴火時の避難について共同で検討を行っています。
レベル1……活火山であることに留意
火山活動は静穏。火山活動の状態によって、火口内で火山灰の噴出等が見られる。
レベル2……火口周辺規制
火口周辺に影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。
レベル3……入山規制
移住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される
レベル4……避難準備
移住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される(可能性が高まってきている)
レベル5……避難
移住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態にある
〇大雨・台風
日本では7月~10月にかけて、台風がいくつも上陸します。
これにより、川が氾濫したり、がけ崩れや地滑りが発生しやすくなります。道路がコンクリートで舗装されている都市部では、ゲリラ豪雨にも注意が必要です。
道路や住宅が浸水してしまうことも考えられます。
水害により、電車の運休、電話が通じなくなる、断水なども起こります。
平成30年7月の豪雨では、死者224名、負傷者459名、行方不明者8名と日本全国で被害が相次ぎました。
・大雨・台風の時に備えたいこと
大雨・台風の被害を防ぐために重要なのが、気象庁が発表している『防災気象情報』のチェックです。台風や大雨の場合、突然やってくる地震とは違い、あらかじめどのくらいの規模のものがやってくるのか予測することができるからです。
気象庁が発表する台風情報・大雨情報は以下のサイトからチェックすることができます。
気象庁――雨雲の動き
〇避難情報をしっかりと聞こう
避難情報が発令された場合は、テレビやラジオ、インターネットなどで伝達されます。
『こちら○○市です。○○地区に洪水に関する警戒レベル4、避難勧告を発令しました』
このような避難指示が発令された場合、すみやかに避難しましょう。
ふだんの生活から、自分の住んでいる地域はどんな災害のリスクがあるのか調べておくことも大切です。
災害が発生したときにどうなるのかハザードマップで確認しておきましょう。
ハザードマップとは……
「ハザードマップ」とは、一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」のことです。防災マップ、被害予測図、被害想定図、アボイド(回避)マップ、リスクマップなどとも呼ばれます。
自分の住んでいる地域のハザードマップを知るためには、『ハザードマップ ○○市』などで検索をかけてみましょう。
たとえば、『ハザードマップ 仙台』で検索すると、地震、津波、内水氾濫など災害に応じたハザードマップを見ることができました。
また、『○○市 避難 災害』で検索すると、お住いの市の避難場所を確認することができます。事前に確認しておきましょう。
〇災害のために備える
自分が被災したときのことを考えて、非常時に持ち出せる持ち出しバッグを準備しておくことは非常に大切です。
食べ物やヘルメット、衣類、マスク、懐中電灯、など、挙げていけばキリがありませんが、飲料水と簡易トイレ。これだけは必ず準備しておきましょう。
まず「水」ですが、これは生き延びるために必ず必要なものです。
人の体の半分は水分。水をまったく口にしなければ3日も生きていけません。
逆に水さえあれば、人は食べ物を口にしなくとも一か月近く生きることができます。
体の水分が不足すると、めまいや吐き気がしてくるだけではなく、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な障害をもたらすので、水は必ず用意しましょう。
そして、水を確保したら、簡易トイレも必ず確保します。
災害時にはトイレの下水管が壊れ、使えなくなる恐れもあり、避難所の仮設トイレが作られるまで3日以上かかることもあります。
トイレを用意していなかった場合、ビニール袋やお風呂の浴槽にすることになります。
たちまち部屋中に汚臭がたちこめ、水も使えないので不衛生な状況になります。簡易トイレも必需品です。
〇緊急用簡易トイレを用意しよう
このように、災害時には簡易トイレが絶対必要となります。
災害時には、断水でトイレが使えなくなることを想定しなければなりません。
トイレの水が流せなくなることで衛生状態が大変悪くなります。
阪神淡路大震災の時にはトイレが非常に大きな問題となり、トイレの中には汚物に汚物が積み重なり、悪臭と細菌感染が問題となりました。
そんな汚いトイレを使用するのはイヤですよね……?
災害時には皆さんもそうしてトイレを我慢した結果、病気になってしまいました。
その最悪の状況を避けるためにも、自分だけのトイレを用意しなければいけません。
災害時に用意したい簡易トイレは「たすけくん」です。
たすけくんは段ボールでできており、持ち運びも簡単で汎用性に優れています。
ダンボールという素材のため、耐久性に疑問を持つ方もおられると思いますが、まったく問題ありません。
大の大人が一週間使い続けても壊れることはなく、200キログラムの重さにも耐えられるため、家族全員で使うこともできます。
この商品は県立高校の災害備蓄品としても購入されており、信頼性も保証します。
組み立てる前は、高さ310㎜、幅280㎜、奥行き400㎜の長方形の箱になっています。持ち運びやすいように取手がついており、重さも女性が片手で持てる重さとなっています。大きすぎないので車に常に積んでおくのも良いと思います。
気になるお値段は6回分の消臭剤や処理用袋込みで2160円です。避難所などの人目のあるところで使用するときにも備えて目隠し用のコートも売られています(こちらは別売りで2000円です)。
「6回セットだけじゃ不安」というかたの声を反映し、「たすけくん」には消耗品だけのキットも売られています。(処理用ポリ袋×10袋、消臭凝固剤×10袋、ポケットティッシュ10個で1000円です。)巷で販売されているトイレの凝固剤は価格と成分が商品ごとに大きく隔たりがあり、凝固作用はあっても防菌効果がないものもあります。
非常時において防菌効果がないというのは致命的な問題なので注意が必要です。なぜなら災害時にはちょっとした病気も命取りになることがあるからです。下痢や腹痛を引き起こす細菌としては黄色ブドウ球菌や腸菌が有名です。黄色ブドウ球菌や腸菌に感染するとひどい下痢や腹痛を引き起こします。下痢や腹痛は体力の低下している災害時の場合治りにくくなっており、そのまま症状が進むと、腎不全や脳障害などの重大な疾病に発展する危険があるのです。
細菌感染のリスクを低下させるためにも防菌効果の高い凝固剤を選ぶことを強くおすすめします。また、避難所などの人の多いところで簡易トイレを使用する場合、匂いも気になりますので、「たすけくん」についている凝固剤なら、消臭、防菌効果もありますので安心です。
また、簡易トイレに敷く便を収納する袋はそれなりに耐久性のある袋をご利用されることを強くおすすめします。なぜなら安すぎるポリ袋を使用すると最悪の場合破けることがあるのです。セットのなかには破けることのない耐久性に優れた袋を備え付けておりますので安心してご利用することができます。
「たすけくん」と「3点セット」があれば、避難生活のトイレには困ることがありません!備えあれば憂いなし。災害の前に購入し、いざというときのために備えておくことをおすすめします!